株式投資の失敗例と学んだこと。相場回顧をしながら其の1

私の人生初の株式投資は大学生のころ。

経済・経営系の学部で、金融のゼミに所属していたのもあり、勉強がてら株式投資を始めました。友人が株式投資をしており、株で10万円ほど儲けた話も聞き(*)、アルバイトするより楽やんけ!と、ぐうたらな気持ちから始めたのも事実。
(*ちなみに、その友人は7306丸石自転車で儲けていましたが、最終的に上場廃止あぼーんとなり、同氏は大損を抱え市場から撤退しました・・・w)

株式投資を始めて13年くらいになり、いっときは証券会社に勤めていた関係上個別銘柄の売買はできなかったのですが、いざなみ景気、ライブドアショック、リーマンショック、東日本大震災などなど良い時期も、おそろしく悪い時期も経験してまいりました。

よって今回は、超絶初心者の頃の自身の失敗例などを振り返りながら、今だったら当時の自分にどうアドバイスするか書き残していこうかなと思います。

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其の1 大ブランドは守られる!?

人生初めて購入した株は、タイヤ脱落事故など悲惨な事故を招き、経営不振に陥っていた三菱自動車(7211)でした。株価は250円台から100円台(株式併合あったので今は10倍の価格)に暴落中。一時は大台の100円を切るほどで、お茶の間のニュースにも取り沙汰され、経済ニュースを見ないような人からも注目を浴びていました。

そんな中、三菱商事、三菱重工、三菱UFJ銀行の御三家が三菱自の支援を開始。当時の私は、「三菱」という歴史ある立派な看板をこの財閥陣はなんとしても守るだろうと思い、110円近辺でバイトで貯めたお金で7211を購入してみました。

その後、株価は半年ほどで1.5倍の170円付近まで上昇しましたが、当時の自分には自信を持てる目標株価などなく、ビビッて120円台で売却。1万円ほど儲けることができました。今から思うと売り抜け時はともかく、購入のタイミングはナイスな投資デビュー。

現在の三菱自動車さんはご承知のとおり、懲りずに排ガス虚偽報告してまた袋叩きに。日産が瞬時にM&Aして株価反騰したのは記憶に新しいところ。認知度の高いブランドや営業基盤があれば、いつの時代もここぞとばかりに大資本の触手が伸びてくるのですね。

しかし上表のように超長期で見たら見事な下げチャート。国内人口の減少など自動車産業の構造的な問題はあるものの、財務諸表から見える数字だけでなく、企業文化や組織体質というのは最終的に株価に表れてくるのだろうな~と思います。

其の2 掲示板から情報収集。まんまと釣られて高値掴み!

世の中釣られる人はいるのです。株は馬鹿者を騙すゲームとはよく言ったもの。私も単純な買い煽りにそそのかされ、高値掴みしたことがありました。

それはジャスダックに上場し、回転寿司チェーンを私の地元、中国地方で展開していたマリンポリス(既にTOBにより上場廃止)。Yahoo! Financeを見ると、この銘柄が値上がりランキング上位に食い込んでいました。

わお!地元企業が頑張ってるじゃないか!と上昇要因を調べるため掲示板を見てみると、「明日も爆騰間違いなし!」、「今買わないと!」といったようなことが何件か書かれております。今見ればそんなわけねーだろと一蹴なのですが、当時の私は「マジか!これは明日もS高行くか!?」とか「夏休みに地元に帰ったら株主として大きな顔ができる」とか考え、全くの愚か者でしかありませんでした。

そして何を血迷ったかその晩中にPTSで購入。よし、明日が楽しみだなと期待して翌朝になると、寄付き前から、あれ、板がおかしい?売りが多いぞ・・・?

購入翌日の同社株は寄り天の大陰線引け。はい塩漬け。最終的には微額のロスカットで済みましたけど、資金滞留・機会損失という勉強料を支払いました。

風説の流布が法律上禁止されているとはいえ、きわどい表現や、いやいやそれ違うでしょ、といった情報は今でも多々見受けます。買い煽りや売り煽り、これに惑わされないことが肝要。

いかにして惑わされないようになるかというと、日々の勉強と経験に尽きます。これは一朝一夕で身に付くものではありませんし、相場は生き物、経験がものを言いますので、こればっかりは継続して勉強し、日々市場に接していくしかありません。

其の3 投資の基本PER・PBRを学び、低PBR株ばかりを物色

時は失われた10年の真っ最中。日経平均株価もリーマンショック前最安値の7,607円をつけたあとでした。特に建設業界の経営環境は深刻で、スーパーゼネコンはもとより、中堅ゼネコンはボロボロの状態で、PBRはかなり低い水準になっておりました。

(参考)特に売買してないけど、スーパーゼネコン大成建設の15年チャート↓

当時は株式投資の大基本であるPER、PBRを学んだばかり。「よし、PER・PBRが低い銘柄が割安なんだ!」と少ない手持ち資金内でスクリーニングをかけると建設セクター中心に出るわ出るわ。

そこで出会ったのがフジタ(1725上場廃止)や、大盛工業(1844)。他にも下げに下げている銘柄もありましたがテクニカル的に興味を魅かれこの2銘柄を売買していました。

大盛工業(1844)↓ 超長期ヤバいね・・・。

これだけPBR低ければ近々見直し買いで反転するだろう、と初心者なりに考えていましたが、なかなか動きません・・・。今から考えれば、当時の建設業界なんてファンダメンタルズが良くならなければ反発なんてしません。PBRなどの指標が低いには低いなりの構造的な理由があるのです。

ちなみに、当時は学生なのでヒマだったこともあり、このとき初めて株主総会(フジタ)にも参加しました。なお、フジタはその後ゴールドマンがスポンサーとなり一時爆騰するのですが、無論その頃には我慢できず手放しており、指をくわえて高値更新中のチャートを見ているだけでしたw

建設業界はその後大局的に見ると、震災復興からオリンピック需要へとつながり、驚きの回復を見せてきました。当時の不景気の時点に立ってみると未来の世界がどうなるかなんて分からないもので、マジに日本は終わるのではないかと思い込むこともありました。

しかし、歴史上は、悪い景気はいつまでも続かず循環します。ダメなセクターや銘柄はダメなままですが、見極めによってはV字回復となるセクターがあります。

そういった面では、現状ゼロ金利政策が続いていますが、いずれはそれが解除され、ダダ下がりの銀行株もかつてのように復活してくるのではないかとポートフォリオにはそこそこ組み込んでいます。解決できるかどうか分からない問題山積みなので、気長にですけどね。ゼネコンチャート見て気休めしよう・・・。

其の4 テクニカル分析を学びデイトレ開始

これまではボロボロになっている株を中心に売買していましたが、運よく大やけどをすることもなく、投資にも慣れてきたので値動きが荒いものに移ります。大学も行かずに一日中板に張り付いてデイトレもどきのことをスタートしました。

当時はサイバーエージェントの藤田さんやDeNAの南場さん、そしてホリエモンもメディアによく出るようになっており、個人投資家が多く参加するマザーズやヘラクレスのIT銘柄を物色するようになってきました。

その時に読んでいたのがテクニカル分析の本。たしか初級編と上級編の2部に分かれていたものを熟読し、とりあえずはマニアックなチャート例も頭に入れておきました。また、並行して、有価証券報告書を理解するため、会計の本も分からないなりに熟読しておりました。

その時売買していた銘柄は、ソフトフロント(2321)、フォーサイド(2330)、ドリームインキュベータ(4310)、IXI(4313 上場廃止)、IT4(4743)、イー・アクセス(9427 上場廃止)などなど。

これら銘柄の当時の価格と2017年の現在を比較すると恐ろしいのですが、当時は隆盛を極めていました。このあたりは上手く波に乗れることもあり、片手で数えるほどですがS高を経験。嬉しくてその日の夕ご飯は松屋の牛丼フルオプションですw

しかし、勝ったとしても確固とした根拠があるわけではないので、今後の売買も不安がつのるばかり。丁か半かの運ゲーです。また、デイトレするにしても資金は50万円そこらなのでS高にでもならなければ大して儲かりません。1%, 2%の鞘抜きするなら少なくとも100万円ほどの資金が必要だと思います。

(参考)フォーサイドも超長期は・・・。

ひとくくりにしちゃいけませんが、いまだに過熱IT銘柄への投資に慎重なのは、こういった銘柄を経験してきたからかもしれません。騰がれば大勝ちなのですが、しっかりと事業内容を理解し、適正な価格で買わなければ、単なる運ゲーのマネーゲームです。

其の5 人の行く裏の道には花は咲いてなかった

「人の行く裏に道あり花の山」という言葉があります。とても良い言葉で、相場の格言で好きな言葉の1つですが、株式投資初心者が裏の道を行ってしまうと迷子になります。そう簡単に花のあるところまで辿り着けません(笑)

デイトレまがいのことも少しずつ慣れてきて、流動性が低い銘柄ほど上抜けたときの幅が大きいだろうと、低出来高銘柄を物色し始めます。ここではテクニカル分析の本を片手に、相場のパワーが溜まっているから上にも下にも大きく振れやすい「三角持ち合い」となっているチャートを検索。そこで出会ったのが日本上下水道(2325)とイーウェーヴ(3732 上場廃止)です。

日本上下水道については三角持ち合いに近づいてきたタイミングで購入。テクニカルの教科書的にはそろそろくるぞっ! (・・・1週間後)もうくるぞ! (・・・更に1週間後)次こそくるぞ! 結果、微妙な動きが続くだけでしたw

つづいて三角持ち合い、低流動性銘柄で買ったのがイーウェーヴ(3732)、この銘柄はMinoriソリューションズ(3822)と合併し現在は上場しておりません。

今度こそ三角持合で上放れるぞと思いきや、2006年1月16日、東京地検がライブドアを強制捜査。新興株大暴落のライブドアショックが発生。チャートは完全に崩れ、それと並んでマズかったのが、取引所のシステムが大量の売り注文でダウンしてしまったこと。マネックスショックも併発し売りが売りを呼びました。

その後、取引所は取引時間を短くするなどの対策を取りましたが、特にヤバかったのが大証ヘラクレスの板が売り買い一本値になったこと。当時を知らない方には全く理解不能かと思いますが、気配値が一本しか表示されないのです。当時の素人大学生の私は、上下の板は見えないけど、買いたい人は買い向かうだろうと淡い期待を持っていましたが、こんなの怖くて誰も参入できるわけありませんw 株価はジリジリと下値を切り下げていくのでありました。

ヘラクレス一本板のイメージ↓

テクニカル分析はとても重要で今でも投資のタイミングには必ず行いますが、当てにならないことも少なくないように考えています。長い上髭や下髭などオーソドックスなものは大変参考になりますが、マニアックなものはどうなのかなと思います。

また、チャートはこれまでの需給を視覚化したグラフなので、出来高がしっかりしている銘柄の方がテクニカル上の過去の経験則が当てはまる確度が高いのかな~と思います。
なお、政治動向や金融政策の変化など、相場の大前提が変わると需給も違う段階に入りますので、直近までのテクニカルチャートが意味をなさなくなるものと考えています。上記のシステム障害は極端な例ですけど、外部要因によりテクニカル理論が崩壊したパターンですね。

ここで全くの余談ですが、ライブドアショックで思い出しました。
当時は以下の動画「堀江の拳」を見て笑って心を慰めていました。難民に扮した投資家たちが砂漠を彷徨うシーンがいまだに自傷的に笑えるw

著作権など絡みそうなのでYoutubeのリンクURLだけ貼っておきますね↓
https://www.youtube.com/watch?v=_tDcW4cTf10

其の6 この稿の最後に

このように株式投資をしながら大学生活を過ごしていたら、証券会社に入社することになり、業界ルール上、保有株は強制売却となり株式取引ができなくなりました。

当時の投資資金は50万円程度なのでトータルではそんなに勝ちもせず、負けもせずですが、とても良い勉強になったように思います。しかし振り返ってみると、上場廃止となった銘柄も多いですね。こわこわ・・・。

最後にこの稿のまとめとなりますが、改めて大学生の自分にアドバイスするとしたら、

・経験がないとテクニカルだけでは勝ち続けられませんよ
・相場全体を見るようにしましょう
・100万円程度は投資資金を作りましょう

てな感じでしょうか。

相場全体を見るという意味においては、今では、日経225、日経225先物、マザーズ指数、売買代金、投資部門別売買状況、ドル円、国債利回り、海外市況、原油先物、VIX指数は毎日必ずチェックするようにしています。また、アメリカの動いたセクターや、日本の個別ではソフトバンク、ファストリ、三菱UFJ、トヨタなど主要大型株の動きも見るようにしています。朝・昼1回ずつくらいと、夜に時間をつくって情報収集するくらいですけどね。

これも世界的なマネーの潮流がどうなっているかを理解する上ですが、その大まかな方向性が分かれば、個別銘柄に落とし込んでも勝つ確率は上がっていくのではないかなと思います。

とまあこんな感じに書きましたが、私自身おくりびとなわけでもないし、趣味でやっているだけで、プロでもなんでもありませんので、本記事は読み物として少しでもオモロイナーとか、懐かしいなーとか思っていただいたり、初心者の方にとっては何かのヒントにでもなれば幸いですm(_ _)m

リーマンショックや東日本大震災などマーケットぶっこわれ話へつづく(予定です・・)

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