日銀ETF買入れ ~どれだけ日経平均が変動すれば日銀は動くのか?~

本ブログでは以前日銀の量的緩和・異次元緩和について、マネタリーベースの増加額と株価、金利、物価指数について調べてみました(その記事はこちら)。今回はそれに関連して、日銀によるETF買入れにフォーカスして見ていきたいと思います。

ことの始まりは2010年秋口からの日銀金融政策決定会合。そこで、当面の金融政策運営として「指数連動型上場投資信託等の買入」を行うことが決定されました。本記事投稿時点(2017年9月末)の買入残高はJ-REIT含め約16.5兆円。日銀が大株主となる銘柄もチラホラ出てきている日本の株式市場。これには弊害があると言われながらも突き進む政府・日銀の覚悟はすごいもんだと思います。

さて、それでは以下で具体的に見ていきましょ~!

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日銀によるETF買入れ実績と日経平均株価の推移

上述のとおり、2010年秋口からの金融政策決定会合において、日銀によるETFなどの買入れが決定されました。
まずはそれの買入状況を年別に見てみましょう。

現在のETF買入れ目標は年額6兆円 (うち0.3兆円は上表のETF2に配分)となっていますので、2017年9月末時点の買入額4.55兆円は消化率にして76%。営業日も9月末でざくっと9/12年(75%)経過したので、ちょうどくらいの進捗ですね。なお、J-REITの買入れ目標は年額900億円なので消化率81%です。

次はこの日銀によるETF買入残高の推移と日経平均株価の推移を見てみましょう。

ピンクの部分が残高ですが、じゃんじゃん増えてますね!
グラフを見た感じ、日銀というガチホ投資家が市場に流通する株をパクパク食べていってるので、玉が少なくなるという点だけにフォーカスすると、まだ上値を追いかけられそうな気がするのですけどね~。グローバル経済次第ですが、このグラフ見てると2015年8月高値の2万947円超えそうな気がしてならない(逆を言うと、縮小するときはどうなるんじゃいって感じですけど)。

日経平均株価がどれだけ変動すれば買入れが行われるのか?

さて、上ではどれだけ日銀がETFを購入してきたかを見てきました。
ここでは、もうちょっと細かく日次で見ることにして、日経平均株価が前日比どの程度上昇・下落すれば日銀ETF買入れが行われるのかを調べてみました。
(ホントはTOPIXで調べた方が適切だと思いますし、変動「額」より変動「率」で出した方がデータ上よさげなのですが、私は日経平均ばかりを見ているのでご勘弁を・・・。)

結果は以下表を見ての通り。
細かい説明は省きますが、50~100円の下げでも30%前後、100円を超える下げになると60%近くの確率で買ってくるわけです。200円超下げると70~80%近くになりますので、そのときは日銀がほぼ動くと考えた方がよさそう。

あと、よく見てみると、2015年には株価がプラスに推移しているのに買入れが行われたことが1度だけあります。これは2015年6月30日(火)のことなのですが、同日の寄付きは前日比65円プラス、安値も前日比8円プラスとなっていました。ただ、前日の6月29日(月)が596円の下げ、その前2営業日も65円、97円の下げとなり、合計758円の急落中でしたので、こりゃイカンと日銀がリスクを取ったかたちになっています。

以前私はしばしばベアETFも買っていました。
が、「ここは狼狽売りが重なって下げるだろう!」と思っても後場からジリ高なったりで、手数料負けすることもしばしば。ボラティリティ―が急上昇しないかぎり、値幅が取りづらい相場環境が続いています。先物でレバレッジ効かせて取引するのも自分のスタイルではないので、もうインデックスの売りで儲けることはあきらめました(まあ、単純にヘタクソなだけですけど・・・w)。

ちなみに、2017年今のところの東証一部売買代金平均は1日2.3兆円くらいなので、日銀による1日の買入額740~750億円ちょっとは小さくも見えます。ただ、全て「買い」ですし、投資部門別売買状況で見ても投信や信託が1週間かけて買い越す程度の金額を1日で消化しますので、やっぱり影響は大きそう。

そんなこんなで日銀はえげつなくマネー膨張させてるのと、国内経済情勢は悪くないので、とりあえず中長期的に今のところは素直に買い向かって、来たる消費増税やオリンピック前後の経済成長期待剥落、量的緩和縮小になるときに、また売りから入るか判断すればいいのかなあと私は考えています。

とりあえず、目先2015年8月高値を超えていってもらいたいっすねぇ~!

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