日本とアメリカの雇用統計(2017年8月・9月)

2017年8月、9月の日米の労働統計が発表されました。

日本では2017年9月29日(金)に8月の失業率、10月6日(金)に月間給与が、アメリカは10月6日(金)に9月の失業率と平均時給が発表されました。

アメリカの非農業部門雇用者数は、ハリケーンの影響もあり2010年9月ぶりの前月比マイナスとなりましたが、失業率と賃金は予想より良好な結果に。日本も毎度の低失業率で、賃金上昇率は1年ぶりの高い水準となりました。今月もそれぞれ概況を見ておきたいと思います。

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2017年8月 日本の雇用統計

まず日本の概況は以下のとおり。
月間給与の前年変動率は物価変動を反映させない名目ベースの値となっています。
(※速報値なので今後変更があり得ます。)

2017年8月失業率 :2.8%(前月2.8%、前年3.1%)
2017年8月間現金給与 :274,490円(前月370,823円/-%、前年272,149円/+0.86%)

失業率は2.8%と相変わらずの低位安定。賃金の伸びがこれまでは緩慢でしたが今回は前年比0.86%の増加となり、市場予想の0.5%も超過となりました。アメリカの賃金上昇率に比べるとまだまだですが、2016年7月に+1.21%をつけて以来の高水準です。
新卒採用もサービス業中心に計画未達が相次いでいると10月16日の日経でも報道されていますね。まだ当分の間、労働市場の需給逼迫は続きそうです。

2017年9月 米国の雇用統計

続いてアメリカの概況(速報値)は以下のとおり。
(※速報値なので今後変更があり得ます。)

2017年9月失業率 :4.2%(前月4.4%、前年4.9%、予想4.4%)
2017年9月平均時給 :26.55ドル(前月26.43ドル/+0.45%、前年25.81ドル/+2.87%、予想 前年+0.3%)
2017年9月非農業部門雇用者数 :前月比-3.3万人(予想+8.0万人)

失業率、平均時給は予想超過となりましたが、非農業部門雇用者数は予想対比大幅マイナス。前月対比マイナスとなるのは2010年9月ぶりです。まあ、ハリケーンが2発も到来したので、そもそも正確な予想なんて無理ゲー。

同日の米国株はやや軟調でしたが、市場全体に大きなマイナスの動きは見られず、逆に長期金利が2.4%を付ける場面もありました。特に賃金の伸びはグラフを見てのとおりググっと回復基調で市場は好感。失業率4.2%というのも2001年2月以来の低水準です。また、前月の非農業部門雇用者数は当初発表の+15.6万人から+16.9万人増に上方修正されたこともポジティブに働きました。

アメリカの雇用統計発表後の主な指数の動きは以下のとおり。

米国株については上述のとおり発表日はやや軟調だったけど、最終的には持ち直し。金利は同日をピークに縮小傾向。これまで2.4%ではじかれていたことや、次期FRB議長としてハト派のパウエル氏の名前が挙がってきたこともあってでしょうか。

ちなみに、翌週10/13(金)にアメリカ9月消費者物価指数が発表されました。
賃金良好だったためにCPIもやや強めの数値を期待していましたが、開けてみると弱めの結果・・・。世界の先進国を中心に、雇用は良好、賃金上昇弱め、インフレ率も弱めの傾向が続いています。

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