日本とアメリカの雇用統計(2017年12月・2018年1月 アメリカ賃金上昇が市場を揺るがす)

2017年12月、2018年1月の日米の労働統計を書き残します。

日本では2018年1月30日(火)に12月の失業率、2月7日(水)に月間給与が、アメリカは2月2日(金)に1月の失業率と平均時給が発表されました。

日本は0.1ポイント失業率上昇しましたが引き続き2.8%と低水準。ただ、月間給与が実質ベースで昨年より低下してしまいました。アメリカの失業率は4.1%と先月同値、非農業部門雇用者数は予想を超過し、賃金も大幅増加。そして市場は金利急上昇となり株式市場はクラッシュ・・・。

以下で詳しく見ていきます。

スポンサーリンク

2017年12月 日本の雇用統計

まず日本の概況は以下のとおり。
月間給与の前年変動率は物価変動を反映させない名目ベースの値となっています。
(※給与は速報値なので今後変更があり得ます。)

2017年12月失業率 :2.8%(前月2.7%、前年3.1%)
2017年12月間現金給与 :551,222円(前月277,885円、前年547,387円/+0.70%)

失業率は11月から0.1%上昇して2.8%になりました。まだ超低水準です。
月間給与について、12月はボーナスシーズンで名目賃金は+0.70%となっていますが、物価上昇を加味すると-0.5%となってしまいました。おいおい、この人手不足&企業好業績の中どういうことじゃい・・・。

賃金の内訳を見てみますと、これまでと同様の傾向で、金融・保険業(+2.1%)、運輸・郵便(+3.8%)が伸びています。また、マイナスの方も、飲食サービス業(-1.2%)、複合サービス業(-3.8%)がこれまでと同じ流れで賃金低下傾向にあります。

これじゃ一般労働者は景気の回復なんて感じられないですね。
ただ、日本企業の一度昇給したら下げにくいシステム(というか風潮)は、経営する側からしても賃金上昇の足かせになっているようにも思います。

2018年1月 米国の雇用統計

続いてアメリカの概況(速報値)は以下のとおり。
(※速報値なので今後変更があり得ます。)

2018年1月失業率 :4.1%(前月4.1%、前年4.8%、予想4.1%)
2018年1月平均時給 :26.74ドル(前月26.65ドル/+0.34%、前年25.99ドル/+2.88
%、予想 前年+2.6%)
2018年1月非農業部門雇用者数 :前月比+20.0万人(予想+18.0万人)

失業率は10月から4か月連続して4.1%をキープ。先月も同じことを書きましたが、失業率4.1%というのは2000年12月の3.9%以来の低水準です。

非農業部門雇用者数も予想を上回り+20.0万人。そしてヤバかったのが平均時給の伸びが予想+2.6%に対して+2.88%だったということ。グラフを見てのとおりですが、ここずっと+2.5%付近で推移しており、ぐっと伸びてきた感があります。そしてこれは2009年5月以来の高さとなりました。

これに反応したのがインフレ懸念というワードが出始めていた米国市場。
雇用統計発表後の主な指数の動きは以下のとおりとなりました。

金利は2.8%台まで急上昇し、雇用統計発表日のダウは665ドル安。週末を挟んで翌営業日の月曜は1,175ドル安(過去最大の下げ幅)と株式市場は吹っ飛びました・・・。

景気の悪かった頃は良い統計数字を待ちわびていましたが、この相場環境になると良い数字が金融引き締めにつながり、株式市場にはマイナスの効果をもたらすわけなのですねw

ちなみにどこかで記事を読んだのですが、ITバブルの頃は消費者物価指数の急上昇が株式市場を調整させたそうです。まあ、これまで異常なほど株価伸びていましたので、これくらい調整してくれた方が買い安心感あるのですけどね。

アメリカの消費者物価指数の発表は2/14(水)です。
今回の雇用統計である程度織り込んできているとは思いますが、果たしてどうなるか・・・。
恐ろしいほど物価指数が上昇しなければ、市場はうまく消化してくれると思いますが。

p.s.
アメリカの統計局(U.S. Bureau of Labor Statistics)が過去の労働統計数値のマイナーチェンジをしました。あれ、過去のデータ合わねー!!!と調べるのに時間食っちゃいました(´・ω・`) それに伴い、これまでの記事に記載したデータも変動があるわけですが、以下リンクから正式データ確認できますのでご参考まで。
https://www.bls.gov/data/

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする