地方と都会の生活費を比較! 地方の方が安いけど・・・

今回は地方移住に関連して、地方と都会の生活費について書きたいと思います。
地方では「生活コストが低い」というイメージがありますが、都会と地方の実体験をもとに、それぞれ生活費はこの程度かなと比較してみました。

ちなみに私は、東京にいた頃は港区に妻と2人で、現在は長野の山村に妻・子と3人で生活しています。同一比較とするため、以下の生活コスト比較表にある「都会」の列も3人家族(夫、妻、子)前提としています。

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①固定費 -家賃と車の維持費がキモ-

結果は表を見てのとおりですが、まず際立って差があるのが家賃ですね。主要5区エリアの賃料となっており特に高い部類でしょうから、郊外に行けばもっと安くなると思います。2012年頃のタワマン価格ですから今はもっと高いんだろうな。
ちなみにさっそく余談ですが、当時はREIT物件に住んでいまして、証券会社員として資本市場であくせく働いて稼いだお金を、家賃として資本市場に戻しておりました。それもなんだか資本の働き蟻として上手く嵌め込まれているようなw ラットレースですねぇ。

一方、今いる地方においては3DKで6万円しないくらいです。地元の大家のおっちゃんの口座に毎月振込をしていまして、礼金や更新費なんてものはありません。夏場にはおっちゃんの畑の野菜プレゼントというオプション付です。

次は自動車。地方では車は1人1台必須です。車を持っていない状態で、地方移住することになると、車購入のキャッシュアウトはかなり大きいです。また、何かと維持費がかかり、2年に1度の車検や毎年5月の自動車税といった金額の大きいものや、保険料やJAF会費などこまごましたものを合わせると結構な金額になります。車検費用などは計画的に積み立てておかないと、お金が溜まらない構造に陥ってしまいます。

水光熱費に関しては、地方はプロパンガスが中心になるので、都市ガスと違って高いです。冬に3万円弱の請求が来た時にはガス漏れや不正利用を疑うほど。電気代に関しても冬期2万円超となりますが、夏はクーラーは不要ですので5~6千円程度ですみます。水道代は都会も田舎もほぼ同等ですが、今住んでいるエリアの水道水はとても美味しく、焼酎水割りにしたらサイコーです。市販の水も東京にいた際は2Lペットボトル常備でしたが、地方移住してからは全く買ったことがありません。

保育園も地方なら比較的容易に入ることができます。上表では都会も地方も同等の保育料としていますが、保活をしたり、都会で待機児童となり、認可外に通わせるとなると更に出費がかさむでしょう。

②変動費 -地方では食費・遊興費が下がる-

まず食費について、地方では食費や飲み会代は低くなります。東京に出張などで行った際には、しばしばスーパーに行って価格を比較してみるのですが、都会では地方に比べ、だいたい1.3倍~2倍程度の価格水準になっているように感じます
例えば、都会では野菜などの生鮮食品が特に高いように感じていますが、納豆や焼きそばなど工場で生産されパック詰めされたものはほぼ同じです。また、地方では野菜類はよくもらえますし、知り合いが増えるとお米ももらえたりします。上述のとおり、水道水が旨いので市販の水も買う必要はありません。

飲み会については、地方では車出勤が中心なので「仕事帰りに軽く飲みに行くか」、ということは少なく、忘年会や歓送迎会など行事での飲み会が中心となるため頻度が下がります。都会だと仕事帰りに上司・部下とノミュニケーションしたり、さらにはタクシー帰りになったりと、飲み会関連支出はかなり多いように思います。若いころはムダに30mlで700円もするテキーラを仲間と財布がカラになるまで飲んでましたしね・・・(まあそれはそれで楽しさという効用がありましたけどw)。

週末の遊興費も地方は少なく抑えられます。良くも悪くもお金を使って遊ぶものがありません。また、衣類なども良いものを着ると逆に浮くので、見栄を張ることが無くなります。その反面、都会ですと五感を刺激し購買意欲を惹き立てるものが多く、また、良いものを身に着けている人に憧れを持ち、週末はお買物に、といった流れになりやすいように思います。
まあ、「お金を使うところが無い(*)」というのが地方経済からするとよろしくないことでしょうけどね。このように、地方ではある意味俗人的な刺激は少ないので、人によっては物足りなさを大いに感じることでしょう。
(*ボーリングやカラオケなど一般的な家庭が遊ぶものはいっぱいありますが、富裕層や蓄財した高齢者がお金を落とすところがないので、循環すべき余剰マネーが、特に地方では回っていないように感じています。)

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③必要な稼ぎと可処分所得は?

最後に、上記では生活費を見てきましたので、逆算して一家庭あたりどれだけ収入が必要なのか考えてみたいと思います。

最初の表の下段にあるとおりですが、収入の30%が社会保険料や税金で差し引かれるとすると、
地方の場合 月間:51.6万円、年間:620万円
都会の場合 月間:74.8万円、年間:900万円 
が必要となることになります。

共働きの場合は上の値を2で割り、
地方の場合 月間:25.8万円、年間:310万円
都会の場合 月間:37.4万円、年間:450万円 となります。

上で試算した生活費の中には海外旅行といった年1回程度の娯楽など、臨時的な出費を入れていないので、この収入水準はわりと納得できるような気もします。ただ、共働きでない場合は結構キツイ金額のようにも感じますね。

ちなみに、比較対象として厚生労働省の毎月勤労統計調査の給与数値を見ると、
長野県の給与水準 月間:34.0万円、年換算:410万円
東京都の給与水準 月間:45.8万円、年換算:550万円 となります。

あれれ?長野県、東京都ともに上で算出した1人当たりの必要収入との差(つまりは可処分所得)を出すと、ピッタリ100万円(410万円-310万円、550万円-450万円)になるではないですか!

この結果ありきで上の生活費の比較表を作ったわけでは全くないので、これにはビックリ!
この結果を見ると、平均的な世帯では、地方に住もうが都会に住もうが可処分所得ではそんなに変わらないのかもしれません。これこそ市場の自動調整機能が働いているのか、まさに神の見えざる手ですねw

まあ、主要な費用項目である家賃はエリアによる変動もありますし、本日(2017/5/1)の日経電子版では「東京23区の所得格差拡大 港区1100万円、足立の3倍」という題で、港区の1人当たり課税所得が1,111万円、千代田区915万円、渋谷区772万円、葛飾区342万円、足立区335万円と報道されていましたので、一括りにして地方と都会を比較するのもナンセンスだとは思いますが、感覚的にはあらかたこの試算は間違っていないように思います。

人それぞれ価値観が異なりますので、どっちが良いとは決め付けられません。
ただ、一歩二歩都心から身を引いて世界を眺めてみるのも一興ですし、地方で希望する仕事を得ることができれば、日々ゆっくりと流れる時間を、地方なりに五感で感じながら生活するのも私は悪くないと思います。

(その他関連記事)
「地方移住のメリット・デメリット」についてはこちら
「地方の仕事の探し方と特徴」についてはこちらをご参照ください。

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