地方移住のメリット・デメリット 都心から村へ移り住んで感じる21項目

安倍政権のもと、国の重要施策として掲げられる「地方創生」。

国の政策の基本目標として、「地方における安定した雇用を創出する」、「②地方への新しいひとの流れをつくる」、「③若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」、「④時代に合った地域つくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する」、の4項目が掲げられております。

と、ちょっと難しい話は置いておいて・・・、かく言う私も生活の中心を東京から地方に移しました。関東にも拠点があるのでしばしば戻りもしますけれども、田舎での生活はとても充実したものです。
移住したのは5年前、妻とともに港区の高層マンションから長野県の人口1万人に満たない村の村民になり、子どもも1人授かり合計3人の家計という状況。

今後地方への移住を検討されている方もいると思いますので、地方の暮らしを経済面にもフォーカスしながら、つらつらと書き記していきたいと思います。

さて、今回は最初の記事なので、総論として地方移住のメリット・デメリットをポイントごとに簡単に説明したいと思います。

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地方移住のメリット10項目

通勤ラッシュという概念が無い
都会は寿司詰め満員電車。隣接する線が事故や暴風などで止まったものなら、こっちの車輛内は地獄絵図。手すりパイプに圧迫されて骨折するかと思うほど。その反面、田舎は風景見ながら音楽かけて車通勤。鼻歌唄っても誰にも文句言われません。一様にスーツ着て駅に吸い込まれる人々の光景も見なくていいですよ。

うちの通勤経路はこんな感じ。ストレスのスの字もなく、むしろ新緑の色と香りに朝から癒されます。ほんと、心地よい森の香りがするのですよね。

職場との距離が近い
住むエリアにもよりますが、住宅価格の高安も都心ほど激しくないので、勤務地に近い家を選ぶことも容易です。通勤時間は車で5分というのもざらにあり、家にお昼ご飯を食べに帰ることもできます。田舎道を自転車で出勤するのも良いですね。ただ、夜は獣の出没注意です・・・w 今までクマ、イノシシ、サル、シカ、キツネ、タヌキ、キジを見たことがあります。

残業は少ない傾向
一部の職を除きますが、日暮れとともに仕事を終了する企業が多いように思います。なおのこと、深夜残業なんて考えられません。おうちに帰って家族と一緒にご飯を食べるのが基本です。家族や自分の時間を大切にしましょう。

参考までに、仕事と家庭を両立させた、自称イクメンの1日を書いてみました↓

プレイヤーが少ない
都市圏の企業では組織内でも熾烈な出世争いがあるでしょう。また、その組織内にも有能な人が多いでしょう。しかし田舎では、例えばPCさえ上手く使える人も多くなく、都市圏で養ったビジネススキルはかなり重宝されます(その一方で、田舎の人はガテン系の能力はハンパないですけど)。

やる気と一定のスキルや能力、そして人並みのコミュニケーション能力があれば、すぐに地域のエースになることができます。また、そういった人材を地域は喉から手が出るほど欲しています。

家が広くて安い
東京の家賃の1/3で同じ広さのアパートを借りることができます。土地価格もとても安いです。ただし、賃貸住宅の場合、エリアによっては最も新しい物件で築30年物件など、住みたいと思える物件がそもそも無い場合もあります。部屋の機能性では、床暖房、自動給湯のお風呂、ディスポーザーなど完備のタワマンには負けてしまいます。

ちなみに今私は庭と畑付きの広々とした一軒家で賃貸暮らしをしております。先日都心在住の友人が遊びに来て「家の中で人に会わない時間があるなんて」と言っていたのが印象的でした。

幼児・児童教育
保育園は待機児童が無いエリアが多いです(が、うちのチビは待機児童なりかけました・・・。)。都心に住んでいる際は「土」でさえ公園に行かなければありませんでしたが、田舎ではきれいな川や山などが近くにあり、混雑もしておらず自然の中でのびのびと育児をすることが可能です。

週末はこんな過ごし方をします↓

保育園では「はだし保育」が行われているのですが、それに慣れているせいか外遊びも靴を履きたがりません。足裏刺激されて脳が活性化するというけど、賢く育ってほしいですね~。
近隣で撮った写真ですが、子どもは自然が大好き。素直にはしゃぎまくりですw

食費は低くすむ
農林水産物中心にスーパーの価格は首都圏の半値ということもざらにあります。定食屋のランチも500~800円程度で充実したものを食べることができます。また、知り合いが増えると田畑を保有している人などから大量の野菜をもらえます。

つい先日、一軒家に引っ越そうかな~と物件を内覧してたら(※編集後記:現家です)、いきなり大家さんが家の隣の畑からルバーブを採ってきてプレゼントしてくれました(笑) さっそく妻がジャムを作りましたよ。

その他にも頂きものだらけですので、ちょっと記事を書いてみました。

採れたて食材が美味しい
海・畑が隣接しているがゆえに、採れたての新鮮食品を食べることができます。野菜は味が濃くて違いが分かるほどです。四季の遷り変りによってお店に並ぶ食材も変わってきますので、季節に応じた楽しみが増えます。

スーパーで買ったサニーレタス。この大きさで130円(税込)!

お隣さんにもらった自家製ニンニク。どう料理しようかな??

豊かな自然環境
エリアによっては近隣に温泉もあり毎日通うことができます。私も一時期は週3日温泉に通っておりました。その他、BBQのようなアウトドアイベントも仕事終わりに開催されることもあります。河原でBBQやるにしても全く混雑していない、というか、自分たち以外周りには誰もいません。

近くの小川はこんな感じ。うちの子どももこの辺りでよく遊んでいて、川の水も飲めます。

家の周りの野原にも多くの花が咲いていて散歩するのが楽しいです。

人間らしい生活
日が昇ると起きて、日が暮れると寝る。都市圏の苛烈な資本主義、競争社会から一歩引いて、自然とも接しながら、ストレスの少ない、人間らしい生活を送ることができます。
社会保障のことを考えるとお金は必要ですけれども、畑があれば日常生活何とかやっていけると思ってしまいます。

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地方移住のデメリット11項目

雇われの場合、給料が安い
最近はコンビニ求人など時給の上昇を感じられますが、一般企業に目を向けてみますと正社員でも額面16万円、あって昇給年5,000円といったものや、時給制の場合850円といったものも多々あります。
組織の考え方が古いことも往々にしてありますので、中途採用・能力がある場合でも驚きの価格提示となり得ることも踏まえておきましょう。とは言え、生活コストも安いので可処分所得は変わらない(または増える)パターンも多いと思います。

仕事の幅が少ない
都市圏だと様々な職種がありますが、地方では企業数も比例して少なくなるため、職種の幅が少ないように感じます。終身雇用制が基本のため、希望する職種のポストの空きが出にくいこともあるでしょう。また、それとは逆に、小企業が多く社員も少ないため、1人に課される仕事の幅が多いという場合もありますけどね。

労務環境が悪いことも
上記メリットの「残業は少ない傾向」と相反しますが、週休1日など休日勤務(土曜は通常出勤など)が普通の業態もあります。仕事とプライベートの境目が小さいことも影響しているかもしれません。また、産休などの福利厚生制度の整備が進んでおらず、実態的には取得できないような先もあるように感じます。
就職する場合は労務体系・就業規則は必ず確認しておくようにしましょう。

車が必須。維持コスト有
1人1台車が無ければ生活できません。加えて寒冷地はスタッドレスタイヤも必要となります。都市圏から車無しで移住して、家族2台買うとなるとキャッシュアウトはかなり痛いです。なお、駐車場代金は都心の10分の1と言っても過言ではありません。私の住むエリアは村のため、車庫証明はリアルに不要です(笑)

高等教育のハードル
行かせたいと思うような学校も物理的に距離があり、また、電車の本数も少ないため体力的にも通うのが厳しい場合があります。また中高一貫校など都市圏には普通にある学校も多くなく、教育の幅が少ないように感じます。子どもがいる場合は、あらかじめ夫婦間でも子どもの教育についてよく話をしておきましょう。

また、ド田舎になると学校が少なく、幼稚園から高校まで同じ道を歩む人も少なくありません。それが田舎ならではの越えることのできない先輩・後輩関係に繋がり、良くも悪くも面倒な人間関係になることもあると思います。

専門医療施設の不足
大病院など物理的に距離があり、緊急の際や特殊な診察に不安を伴います。例えば出産の際も分娩の施設が整っている病院まで1時間以上必要だったりで、里帰り出産する人は多いと思います。また、高齢者に目を向けてみると、公共交通機関が発達していなかったり、バスも赤字路線で撤退となったりしているため、歳をとると通院がかなり大変です。

都会のオシャレをしたら浮く
ヒールを履いたらかなり浮きます。自然環境が厳しいエリアの場合、機能性重視の服装が求められます(長靴、フーディーなど)。アブやブヨも多いのでミニスカートなど肌を露出させるとマジに危険を伴う場合がありますw オシャレさんには刺激が足りないと思いますが、その分お金はかかりません。私も田舎に来て周りを気にしなくなってしまい、10kg近く太ってしまいました・・・。

飲んで帰れない
公共交通機関が無いので、飲み会の後はタクシーまたは代行の利用が基本です。隣町で飲み会がある場合はホテルに泊まった方が安いです。地方ではお酒を飲めない送迎担当の同僚がかなり重宝されます。なお、数年田舎に住めば飲み屋も行き尽くしてしまうため、目新しいものが無くなってしまいます。

出会い
既婚者には関係ありませんが、男女の出会いが少ないです(人口的にも当然か)。優良銘柄はすぐ買い手がつくので、地方で結婚希望される方はアグレッシブに機会を求め、ストライクゾーンもそこそこ広めにして臨む方がよろしいかと思います。数年住んだけど出会いが無いからと言って田舎を出て行った人も複数知っています。

親元に帰れない
エリアにもよりますが交通網の関係で里帰りにも時間やお金がかかります。将来的な親の介護や相続関係のことは十分に考えておく必要があります。

地域住民との距離
私は生まれが田舎なので気にしませんが、地域の人々との距離は近く、長く住めば知り合いだらけになります。外を歩いているだけで、後日「あそこを歩いていたでしょ」と声をかけられます。カフェに行ったり外食に出たりしても知り合いに会います。デートしていたら見られます。消防団の勧誘もあります。
人間関係が深まるという面では地方のメリットですが、これを嫌がる人もいると思いますのでデメリットに区分しました。

まずはざっとこんなところでしょうか。

項目数で見るとデメリットの方が多いですが、地方での生活の方が都心の生活よりも満足度は間違いなく高いです。別の移住者に聞いても同様の意見ですが、例えば若いうちは賑やかな街に暮らす方が良いなど、各々のライフステージによって満足度は変わるのかなと思います。また今後、それぞれの項目を深掘りして説明していければな~と思います。

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