今週の投資戦略(2018/3/12~ コーン氏辞任・米朝対話・雇用統計)

「砂上の楼閣」とはこのことでしょうかねぇ。

過剰流動性により形成された相場は一旦調整し、トランプ氏の無理のある国家運営により側近は続々辞任。相場は落ち着きかけたと思いきや、ボロがどんどん出てきます・・・。国内政治も空転してるし。

先週のポイントは以下のとおりですが、まあ今回も目まぐるしいこと。
大変な相場環境ですから振り返りをしながら、明日からの相場に備えておこうと思います。

  • イタリア総選挙(3/4 日)
  • NECコーン氏辞任(3/7 水)
  • 3月メジャーSQ(3/9 金)
  • 米国と北朝鮮の首脳会談報道(3/9 金)
  • 日銀金融政策決定会合(3/9 金)
  • 2月米国雇用統計(3/9 金)
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①日経平均、ダウ平均、ドル円

先週3/9(金)の日経平均は2万1,469円で引け、前週3/2(金)の2万1,181円と比べて288円高となりました。

東証一部の売買代金はSQ週というのもあり、週を通して14.0兆円と前週の13.6兆円から増加。1日の平均は2.81兆円(前週は2.72兆円)となりました。

また、日銀ETF買入れは合計819億円となり、3/5(月)に735億円、3/5(月)と3/9(金)にREITがそれぞれ12億円、あとは日々の12億円の買入れが行われています。ちなみに2/28(水)から4営業日連続して700億円超の買入れが発動し、合計3,000億円近くパクっと食べてくれました。

3/4(日)にイタリア総選挙があり、中道左派の与党民主党は惨敗し、中道右派の連合が最大勢力に。ただ、どの勢力も過半を得ることができず、ハングパーラメント(宙ぶらりん議会)になっております。政治の方向性としてはポピュリスト的な性質になると言われておりますが、ひとまず株式相場には影響はなかったと言ってよいでしょうかね。

ただ、日経平均は週始め3/5(月)からくすぶる貿易戦争懸念により安値更新。面白いように株価は下がり、2/14(水)につけた安値をザラ場・終値ベースで更新し2万1,042円で引けました(ザラ場安値は2万937円)。みるみる保有銘柄の損益が青色のマイナスになっていきますw

しかしその日の夜間米国市場では、側近のコーン国家経済会議(NEC)委員長が進退を賭けて追加関税を止めるとしたり、ライアン下院議長が反対姿勢を示したりと、どうやらトランプ氏は対外交渉を有利に進める一環の発言をしているようだということで、ダウは336ドル高、翌3/6(火)の日経平均も375円高となり市場は消化しかけました。

し・か・し、、、!!!

3/7(水)朝起きて安定推移の米株を確認し、日経モーニングプラス見ていたところ、為替が急変しているではないか!!!

原因はコーンNEC委員長の辞任報道・・・。
ダウ先見たら400ドル超安くなってるし、せっかくCME日経先物も高く推移してたのに全て帳消しorz その日の日経平均はプラ転する場面もありましたが、安値216円安、大引は165円安の2万1,252円と不安定な相場が続きました。その夜間米市場も一時349ドル安までなるものの引けは83ドル安まで戻し、日本だけが弱くアメリカは底堅いといういつもの動きですw

また、3/9(金)はメジャーSQという相場の転換点となる日でしたが、米国追加関税に適用除外の国を設定するとしたり、米朝首脳会談が5月に行われることが合意されたりと前場から日経平均は516円の上げとなる場面も! W底形成だ!!!と喜ぼうとしたものの最近の相場は一筋縄にはいきませんので傍観していたらマイ転する場面もw なんちゅうボラだ・・・。結果、最終営業日3/9(金)は101円高の2万1,469円で引けました。

その日の日経推移をご参考まで。
短期トレードで勝つのは私はまず無理!!!

そして3/9(金)夜間は米国雇用統計があり(次の国債利回りの項目で言及します)、雇用者数は予想を超過するものの平均時給は予想を下回るという株式市場にとってはベストな流れとなり、ダウは440高で週を締めくくりました。

やっぱこうやって見ると、日経の戻しが円高の影響を受けて鈍いのが見て取れますねぇ。

さて、頭の整理のため今後の相場の要点を以下箇条書きしましたが、株は景気の先行指数という点を踏まえても、ファンダメンタルズはまだ十分強いと思いますので、ロング目線を継続しています。疑心暗鬼で不透明な環境なので相場はまだ曇り空ですが、外国人が再び入ってきて太陽が出てくるタイミングがいつになるか・・・。

  • 金利上昇はある程度織り込み完了(??)。米株の急速な上昇は金利高止まりにより見込みづらいが、マーケットのボラティリティは低下傾向。世界的にファンダメンタルズは強いため調整を伴いながらも株は上昇を見込む(お願い上がってw)。
  • 地政学リスクは懐疑的ながらも一旦融和モードに。ただ、駆け引きは続くため、トランプ氏のお得意の恫喝ツイートや北朝鮮のキ○ガイ行動により、短期的に市場が振り回されることもあろう。
  • 米国追加関税について、中国・EUの出方はまだ不透明。中国も最大の商売相手アメリカに対してそう強気に出れないようには思うが・・・。
  • 日本株のWボトムは未だ形成ならず、外国人もまだまだ売り継続で、我慢力が試される・・・。(金曜の米株相場を受けて今週W底形成してくれればいいけど)
  • 国政は相変わらずのダメダメ。森友再燃でまた政治空転しそうだねぇ。国民の多くはそんなの望んでないと思うけど。

ニュースを読んでいると3月末決算を意識した機関投資家の売りが出ているとも書かれていました(報道媒体によっては後付けの理由ばかりだなーと思うことは多々ありますが)。また、邦銀が保有する外債の含み損埋め合わせのため、保有株を売却しているとの報道もあったりします。日本の市場はまだ曇り空ですが、とりあえず2月のショックからは落ち着きを取り戻しているように思えますので、3月配当・優待も睨みながら、じっくり物色していけばいいのではないかと思います(おいらはフルポジで物色どころではないけどw)。

 ②国債利回り

まず最初に米国の国債利回りグラフ載せておきますね~。

米国金利は3/5(月)から3/8(木)まで2.86%~2.88%付近で大きな変動なく推移していました。

そして先週市場が最も注目していた2月の米国雇用統計!!

1月の平均時給は前年比+2.88%という大幅な上昇を示しマーケットはぶっ壊れましたが、今回の2月の平均時給は市場予想を下回り、その一方で、非農業部門雇用者数は市場予想を大幅超過という株式市場にとってはベストな結果となりました。ちなみに、1月の平均時給上昇率は当初発表の+2.88%から+2.77%に下方修正もされています。

2月雇用統計の内容はこちら。

2018年2月失業率 :4.1%(前月4.1%、前年4.7%、予想4.0%)
2018年2月平均時給 :26.75ドル(前月26.71ドル/+0.15%、前年26.07ドル/+2.60
%、予想 前年+2.8%)
2018年2月非農業部門雇用者数 :前月比+31.3万人(予想+20.5万人)

賃金の伸び率は、11月+2.47%、12月2.66%、1月2.77%となっていますので、12月くらいの水準まで戻ったことになります。1月平均時給の伸びについては寒波による労働時間の減少が影響したであろうことが結果として証明されたかな。

これを受け米株は急騰、為替はドル高に、そして3/9(金)の米国10年債利回りは2.90%でクローズしました。

ちなみに、2月の消費者物価指数が3/13(火)に発表されます。
3/7(水)発表のベージュブックでは「物価は全地区で上昇した」とされていますので、引き続き物価推移と金利動向から目が離せませんね。まあ、急激な上昇は置いといて、だいぶ金利上昇は織り込んできたように思うので、短期的な株価変動は目をつむって気にしないでおこうと思います。

つづいて日本では3/6(火)に黒田総裁の参院所信表明、3/9(金)に日銀金融政策決定会合が行われました。

参院所信表明で黒田総裁は2019年の出口については、目標達成があってのことであり、未達の場合の緩和縮小を否定しています。早いもので債券相場は落ち着きを取り戻し、Bloombergが市場関係者の声をまとめていましたので記事をシェアしておきますね。

また、日銀金融政策決定会合では政策維持と粘り強い緩和の継続が表明されました。
黒田総裁の記者会見では「持続的に物価が下落するという意味でのデフレではなくなった」との発言も伝えられています。2019年の出口をほのめかした後だっただけに気にはなっていましたが、当たり障りないいつもどおりの内容ですね。

また、ECB理事会も3/8(木)に行われております。
同理事会の声明では、経済・物価次第で「量的緩和政策の規模などを拡大する」としていた部分が削除されました。また、9月に終了予定(必要があれば延長される)の資産買入れプログラムも次の6月には方向性が決められるようです。

世界的に金融正常化の流れがあり、ここもとのリスクオフの雰囲気も薄らいできていますので、円ももうちょっと売られてもいい気がしますが、投機筋の積み上がった円売りポジション、国内事業会社の年度末の円買いなど需給面では厳しいのかな。邦銀の外債売りも2月3.5兆円と2017年4月以降の大きさと報道されており円高要因に思いますが、生保は買いを入れているようです。105円を割らないことを願いたい。

③日米金利差とドル円

先週の米国金利は高止まりし、日本の金利は0.045%~0.05%内の推移で日米金利差は先々週に比べやや上方に拡大しました。

ドル円相場は105円台前半を付ける場面もありましたが、概して106円台で推移しております。下表の赤の枠線が3/5~3/9の日米10年債利回り差と、薄ピンクの枠がその期間のドル円レンジとなりますが、なんとレンジの狭いことw 需給均衡ってことでしょうか。

3/9(金)の雇用統計発表後は107円04銭をつける場面もありました。
平均時給が強かったら日米金利差拡大しながらも、株安・リスクオフで円高なる可能性もあっただけに良かったですね。円高のトレンド転換を願うばかりです・・・。

④投資部門別売買状況

2月26日(月)~3月2日(金)の投資部門別売買状況。
この週も外国人の大きな売りが出ており、現物・先物合わせて8週連続、その間合計6.9兆円も売ってます。

主要部門の先物の状況はこちら。

  • 証券自己は東証一部現金・信用合わせてで1,409億円の売り越し、先物は6,215億円の買い越し。
  • 外国人は東証一部現物で3,486億円の売り越し、先物も5,929億円の売り越し。
  • 個人は東証一部現金で1,839億円の買い越し、信用で1,519億円の買い越し。先物は492億円の買い越し。
  • 投信は東証一部現物で426億円の買い越し、先物は159億円の売り越し。
  • 信託は東証一部現物で288億円の売り越し、先物は393億円の売り越し。
  • この週の日銀ETF買入れ額は合計2,305億。2/28(水)、3/1(木)に731億円、3/2(金)に735億円、REITは2/27(火)~3/2(金)に毎日12億円、あとは日々の12億円の買入れ。

個人は6週連続買い越し継続で、その間現金&信用で1.6兆円の買い越しに。また、外債評価損の埋め合わせの株売りをしていると言われている都銀・地銀はこの週は52億円の買い越し(その前の週は184億円の売り越し)となっています。そして、事業法人もこの週は878億円の買い越し。事業法人の買い越しは8週連続で5,658億円に上っています。

事業法人の多くは自社株買いだと思いますがここ最近すごいですね。
日本の自社株買いとは視点が異なりますが、パリバの河野さんが米市場の自社株買いのことに言及しながら、現況の相場環境について述べられていましたので記事シェアしておきます。河野さんの記事いつも難しいですけど、なるほどなぁと知識の広さに感銘を受けます。

⑤今週のスケジュール

今週の見ておきたい経済統計などはこんな感じ。

3/13(火) 2月消費者物価指数(米)
3/14(水) 金融政策決定会合議事要旨、ドラギ総裁発言、2月小売売上高(米)
3/16(金) 2月消費者物価指数改定値(欧)、2月住宅着工件数(米)

金曜日に雇用統計が出たばかりですが、続いてCPIが3/13(火)に発表されるので要注意。
2月雇用統計の時給の伸びは強くなかったので、CPIも同様になればサプライズもないのですが。

利上げに関連してシカゴ地区連銀総裁の緩和的コメントの記事もありましたのでシェアしておきますね。買い方の気休め記事に過ぎませんがw

さて、週末はまた山に行ってきました。
春になり快晴が増えましたが時折夜間は雪も降り、綺麗な景色に出会う機会も増えました。
今朝も庭に椅子を出してブログ更新中ですが晴れ間が続くと元気が出ますね~。

さて、明日から場が始まりますが、国内のどーでもいい政治問題はスルーして株価も上げてもらいたいものです。今週も頑張っていきましょー!!!

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