今週の投資戦略(2018/4/9~ 日銀短観・貿易摩擦・3月雇用統計)

先週も米国ダウは500ドルくらいの値幅の動きが連発しました。
むやみに動けない環境が続きますが、今週も振り返りを行いながら、現状の環境を俯瞰しておきたいと思います。

先週の主な言及しておきたいポイントは以下のとおり。それぞれ踏まえながらつづっていきますねー!

  • 日銀短観 大企業製造業景況感+24, 予想+25(4/2 月)
  • 米中貿易関税の応酬、米株連日の高ボラティリティ
  • 米国雇用統計(4/6 金)
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①日経平均、ダウ平均、ドル円

先週4/6(金)の日経平均は2万1,567円で引け、前週3/30(金)の2万1,454円と比べて113円高となりました。

ダウ、日経、ドル円チャートはこちら。

東証一部の売買代金は週を通して11.8兆円と前週の13.4兆円から減少。1日の平均は2.37兆円(前週は2.69兆円)となり投資家も身動き取れてないんだろうなーと思います。

また、日銀ETF買入れは合計1,500億円となり、4/3(火)、4/4(水)に714億円、4/6(金)にREITが12億円、あとは日々の12億円の買入れが行われています。

名実ともに新年度入りした週始めの4/2(月)は寄付き前に日銀短観が発表されました。
大企業製造業の景況感は+24(前回+26, 予想+25)と8四半期ぶりに悪化しましたが、高い水準はキープ。設備投資計画も2017年度は+7.3%、2018年度は+4.9%と投資意欲は悪くないと考えていいようです。個人的にはもっと悪くなることも覚悟していましたが、市場も安心感があったのか、同日の日経平均は最大143円高まで上昇するものの、大引け30分前くらいから約150円下落し大引け65円安となりました。こんなニュースが14:45に配信されてて影響があったのかなぁとか感じましたけど、GSさん何を今さら・・・。

そして嫌になるのがNY市場。
ボラタイルな相場環境は継続中で、トランプ氏がAmazon批判を継続したり、アップルが半導体をインテルから自社製品に変える、といったニュースが出てきてハイテク株がまた死亡。4/2(月)夜間のダウは一時758ドル安まで突っ込み、終値は458ドル安。まあ2%程度の下げなんですけど、値が値なのでシビれます。また、テスラのイーロン・マスクCEOがエイプリルフールネタで「テスラが破綻した」とマジ笑えないツイートしたりで、一時8%も同社株下落しました。また、3月ISM製造業景況感指数も発表され、59.3と市場予想の59.8をやや下回りましたが高水準はキープです

4/3(火)の日経平均も死亡することを覚悟したものの、思いのほか持ち堪え、ほぼ寄り底(安値は332円安)で、大引けは96円安。さすがにこの日は日銀ETF買入れが入り、相場を下支えしています。
また、同日の米国市場は堅調な3月新車販売台数が発表されダウはプラス推移するものの、上値の重い展開でしたが、引けにかけて急騰し389ドル高となりました。こんなに上げないでいいから前日の400ドル超の下げも、もっと穏やかにしてもらいたいなぁと思うばかり。

4/4(水)も堅調な米国市場を受けて日経先物は強含んでいましたが、中国が米国の大豆、自動車、化学製品など106品目に対し25%の追加関税を課すと発表し株価は軟化、大引け27円高。夜間のダウは寄付きから510ドル下落し、またアルゴ取引が一方向に攻めてマーケットをぶっ壊すかと心配しながら床につきましたが、起きてみると230ドル高で大引けw 拍子抜けの大陽線となり相場反転の狼煙が上がったか思うほど。なお、同日にADP雇用統計ISM非製造業指数が発表され、前者の民間雇用者数は24.1万人増(予想21万人増)となり、また、後者は58.8(予想59.0)とほぼ変わらずとなっております。

4/5(木)は動揺する市場に対し、クドローNEC委員長は「市場は過剰反応しないでほしい」と発言し、ロス商務長官は「米市場がこんなに驚くこと自体が驚きだ」と語り、米通商代表部高官は「中国は話し合う機会がある」と述べたり、てめえら喧嘩売っといてふざけんなと怒りが込み上げてくるとともに、よかったぁと安堵。株価は米中交渉は軟着陸するだろうとの思惑から日経平均は326円高、ダウは240ドル高、夜間日経平均先物も2万1,860円をつけ、上抜けたー!!!と内心喜んでおりました。

し・か・し、、、4/6(金)の朝、板を見ようかとスマホアプリを立ち上げると、日経先物の値が前日比変わらずに戻っているではないか!? アプリを再起動しても変わらず・・・、何が起こったのかとニュース見てみると出たこれ、「トランプ大統領、中国製品1000億ドル対象の追加関税検討を指示」。ダウ先見ると例に違わず400ドル軟化してるし。もうヤダorz

結局同日の日経平均は比較的冷静に受け止めたようで、高値+97円まで伸びましたが、引けにかけて下落し78円安で大引け。
また、NY時間はダウは200ドル安程度で寄付き、下落していたダウ先よりは落ち着いた反応でしたが、トランプ氏が煽り続け、また、同日に行われたパウエル議長の講演ではハト派傾向は見られず、従来通りの利上げ方針を表したことから、大引けは573ドル安となりました。また、後述しますが3月雇用統計が発表されています。

しかしまあマーケットニュース見ても連日貿易摩擦に関して「警戒感の再燃」「警戒感の後退」ばかりで嫌になっちゃいますねー。2月のVIXショックの時から春先まで寝ておくのが一番だと思っていましたけど、ブログは書き続けたいので寝ないで相場に接しますゼ!(ホールドだけでほとんど売買してないけど・・・)

さて、今後の相場を考えるにしても、結局はトランプ氏の出方次第。
こういう政治的な動きのときは性善説に立ち、人類の英知を信じるようにしているのですが、まあこの人は読めません。ただ、昨夏の北朝鮮とのやり取りもそうですが、北の水爆実験というギリギリのところまで達しながら、結局は落ち着いていますので、ディールを破綻させることなく最終的な落としどころを見出すのではないかと考えたいです。

ちなみにこのディールが終わったら、日本とのディールがあるでしょう。その他にも北朝鮮動向も紆余曲折あるでしょう。マーケットはそれに振られるでしょうが、米国1Q決算スタートでけっこう良い数字だろうと言われてはいますので、堅調なファンダメンタルズは信じたいところ。日経はチャート的にも25日線を抜け、為替も円高方向が持ち直し、後述の日米金利差も下値で持ち堪え、誰しも平常時の相場に戻りたいと思っているように感じます。まあ、自分ロングポジ持ってますけど、ノーポジの人はノーポジ継続が賢明だと思いますネ・・・。

 ②国債利回り

まずアメリカの国債利回りグラフはこちら。

アメリカ10年債は、週始めは2.73%でスタート。米中貿易動向をにらみながら徐々に利回り上昇し、4/5(木)は2.83%まで上昇しました。そして4/6(金)の市場予想を下回る雇用統計や米中貿易摩擦の応酬により2.77%まで下落し週を終えています。

その雇用統計ですが概要以下に残しておきますね。

2018年3月失業率 :4.1%(前月4.1%、前年4.5%、予想4.0%)
2018年3月平均時給 :26.82ドル(前月26.74ドル/+0.3%、前年26.11ドル/+2.71
%、予想 前年+2.7%)
2018年3月非農業部門雇用者数 :前月比+10.3万人(予想+18.5万人)

また、同日4/6(金)にパウエル議長が講演で、漸進的な利上げが最善である旨の発言を行っております。Bloombergに記事がありましたのでシェアしておきます。

つづいてJGBのグラフはこちら。

利回りベースでは底を打って反転傾向にありますが、まあこれも株と連動した動き。

あと、Bloombergに「日銀が1年以内に長期金利引き上げ、コアコア1%で-早川元理事」という記事がありましたのでシェアしておきます。早川さんは2009年3月に日銀理事となり、2013年からは富士通総研に所属されています。

銀行株ホルダーの自分としては長期金利上昇を渇望しているわけですが、4/6(金)に発表された毎月勤労統計調査では名目賃金が昨年対比+1.3%となるものの、実質賃金が昨年対比-0.5%と残念な数字となっていますので気長にですねぇ。賃上げ緩慢な日本企業はなんと情けないことかと思いましたが、賃金の低いサービス業のシェアが増えているようです。

③日米金利差とドル円

先週の日米金利差は先々週の最大値よりは縮小しましたが、ドル円相場は円安方向に傾き107円台半ばを一時つけました。下表の赤の枠線が4/2~4/6の日米10年債利回り差と、薄ピンクの枠がその期間のドル円レンジとなります。

為替のトレードはしてないので不勉強なのですが、ドルも底堅く動いているように思います。前週も言及しましたがヒストリカルの下限を割ることは避けれたようです。麻生さん辞任してアベノミクスに影響が及べばこの下限を割ることもあったでしょうが、よっぽど悪いニュースが出なければ大丈夫だと思っていいのではないでしょうか。まあ、米中貿易問題はブラック・スワンになり得るものですけどね・・・。

④投資部門別売買状況

3月26日(月)~3月30日(金)の投資部門別売買状況。
ぬぉぉぉ!外国人が現物で12週間ぶり買い越した!前週先物も買い越したから今週も!!と思って意気揚々と数値集計してたらショッキングな数字が・・・。

主要部門の先物の状況はこちら。

  • 証券自己は東証一部現金・信用合わせてで130億円の買い越し、先物は73億円の売り越し。
  • 外国人は東証一部現物で95億円の買い越し、先物は9,415億円の売り越し。
  • 個人は東証一部現金で397億円の買い越し、信用で753億円の売り越し。先物は1,596億円の売り越し。
  • 投信は東証一部現物で671億円の買い越し、先物は5,371億円の買い越し。
  • 信託は東証一部現物で7億円の売り越し、先物は5,242億円の買い越し。
  • 日銀ETF買入れは合計1,542億円となり、3/26(月)、3/28(水)に735億円、3/26(月)にREITが12億円、あとは日々の12億円の買入れ。

前週(3/19~3/23)の外国人は現物で4,440億円の売り越し、先物は1,941億円の買い越しとなっていまして、先物の買いが現物に波及してくるだろうと期待していました。それは現実となりましたが、今回は先物9,000億円超の売り越しって・・・w

その反面、投信・信託が先物で合計1兆円超の買い越しとなりました。期末の取引とかでしょうかねぇ???

取りあえず需給面は底堅く動いているように感じていますが、国内外の政治次第で下に振れる展開です。うまく米中が着地してくれれば、為替もドル高方向に動いていますので、外国人が売りまくった日本株を買い戻してくれることに大いに期待しております。

⑤今週のスケジュール

今週の見ておきたい経済統計などはこんな感じ。

4/10(火) 3月生産者物価指数(米)
4/11(水) 2月機械受注(日)、3月消費者物価指数(米)、FOMC議事録
4/13(金) オプションSQ(日)

今週は他にもファーストリテ、イオン、ローソンといった小売り決算や、JPモルガン、シティ、ウェルズファーゴといった米国企業の決算発表があります。3月決算企業に先駆けて好決算を出してもらいたいところですが、やはり来期は保守的な見通しなるかなぁ。

さて、相場も晴れ間が覗くかと思いきや、トランプ氏の相変わらずの傍若無人さで、また雨雲が出てきました。私の住んでいるエリアもポカポカの陽気で気分も揚々でしたが、日曜朝起きると一面雪景色に・・・。せっかく花を植えたのに寒さで弱ってしまうではないか。

午後には青空が見えて気持ちいい日になったのですが、相場も同じように動いてもらいたいものです。森友も下火になりメジャーリーグの大谷選手とか超明るい話題も出てきてますしマインド転換したいねぇ。

また明日から場は開きますが頑張っていきましょー!じれったい相場が続きますけど、これも相場と割り切って!

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