今週の投資戦略(2018/4/16~ 米中貿易問題軟化・シリア情勢緊迫から攻撃へ)

貿易戦争懸念も後退し、日本株は外国人が買い越し傾向になり、為替も円安に向かい始めて意気揚々となろうとしたら、シリア有事が発生してしまいました。相変わらず一進一退が続くマーケット環境だこと・・・。

先週もいろいろありましたが、押さえておきたいポイントは以下のとおり。
今回もそれぞれ言及しながら明日からの相場に備えておきたいと思います!

  • シリア情勢緊迫から米英仏による攻撃(4/9月~)
  • 習近平国家主席、自動車輸入関税引下げ、外資による出資規制緩和等の発言(4/10 火)
  • 米国3月消費者物価指数とFOMC議事録(4/11 水)
  • 米国TPP参加検討(4/13 金)
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①日経平均、ダウ平均、ドル円

先週4/13(金)の日経平均は2万1,778円で引け、前週4/6(金)の2万1,567円と比べて211円高となりました。

株・為替ともにチャート的にもジリジリ上がってる感がありますね~!

ダウ・日経・ドル円の合体チャートはこちら。

東証一部の売買代金は週を通して12.0兆円と前週の11.8兆円とほぼ変わらず。1日の平均は2.41兆円(前週は2.37兆円)となりました。

また、日銀ETF買入れは合計72億円となり、4/11(水)にREITが12億円、あとは日々の12億円の買入れが行われています。週をとおして700億円規模の買入れが1度も行われなかったのは、2営業日だけだった年始を除いて、10月の衆院解散相場以来のこととなります。

週始めの4/9(月)の日経平均は前週末のダウ572ドル安に引きずられ、日経先物に合わせた水準の150円安くらいから始まるだろうなと重い気持ちでしたが、寄付き後アプリを立ち上げて見てみると画面に出てくるのは30円安程度の日経平均。あれれ、まだ寄り付いてないのかなと思いきや、思いのほか底堅い動きをしており前場は前日同水準を挟んでの展開。後場から強含み、引け前に押されたものの110円高で大引け。上抜けないけど、だいぶしぶとい日経平均です
夜間ダウも、トランプ氏が中国に融和的な姿勢を見せたり、ドラギECB総裁がユーロ圏経済に強気な姿勢を見せたりで、最大400ドル超の上げとなるものの、シリアの毒ガス使用に関しトランプ氏が「48時間以内に大きな決断をする」とツイートしたり、FBIがトランプ氏の個人弁護士の事務所を強制捜査したりと、結局大引けは47ドル高。場が引けるまでどうなるか分からない相場は続いています。

4/10(火)も日経先物は弱含み寄付きは79円安。今日はダメだなと思っていたら習近平氏ボーアオアジアフォーラムでの講演で、中国の自動車輸入関税引下げ出資規制緩和輸入拡大に伴う経常収支のバランス化などの発言をし、米中貿易摩擦問題に対応したポジティブニュースで日経平均とダウ先物が急伸。高値255円高まで上昇し、大引けは116円高となりました。夜間NY市場も貿易戦争懸念の軟化と議会証言を行ったfacebookのザッカーバーグ氏から悪材料も出ずアク抜けとなったことから相場は好転。ダウは一時532ドル高まで上昇し、大引け428ドル高で前日の腰折れ分を取り戻しました。

最近の相場は日本時間に材料が出ることが多く、日本時間から相場が動き始めているように感じています。4/11(水)は前夜の米国市場が強かったのですが、貿易戦争懸念の軟化を既に織り込んでおり、また、シリア情勢も緊張度を増し、日経平均は高値+43円、大引けは107円安と弱含み。また、夜間米国市場では、トランプ氏が「ロシアよ、シリアにミサイルが飛んでくるから準備しろ。ガスで国民を殺すアニマルとパートナーであるべきでない。」といった旨のツイートをしたり、強めの3月消費者物価指数(後述)とタカ派なFOMC議事録の発表もあり、米株は弱含みダウは大引け218ドル安となりました。

4/12(木)の日本市場は値幅も限られ、東証一部の売買代金も2.1兆円少々と模様眺めの展開。その反面、夜間米国市場では、トランプ氏が「シリア攻撃はすぐ行われるかもしれないし、全くすぐでないかもしれない」と発言し緊張が緩和。トランプさん、もう完全に風説流布して相場操縦しまくりですよwww 相変わらず同氏には揺さぶられますが、市場はこれを好感。また、ブラックロックやデルタ航空といった企業が市場予想を上回る決算を発表し、ダウは293ドル高で大引けするとともに、ドル円レートも106円台後半から107円台前半まで上昇しました。

いい流れをもって日本時間になりまして、4/13(金)明朝には「トランプ氏TPP復帰検討指示」といった報道が!SQのタイミングでしたが寄付きから141円高となり、高値は+257円までいきました。しかし、トランプ氏はTPP復帰条件のツイートに絡めて日本バッシングをしたり、TPP加盟国も迎合を避けた反応を見せ、大引けは118円高。NY時間はJPモルガン、シティ、ウェルズファーゴといった金融機関が好決算を発表し米株は上昇スタートとなるものの、金融株がその後反落。シリア情勢も嫌気されダウは大引け122ドル安となりました。

そして米国時間午後9時にトランプ大統領はシリアの化学兵器施設に対する局所攻撃を命じたと発表。米英仏3か国での共同展開となりロシアは猛反発しております。

土曜日に有事が発生したこともあり、週明けの月曜日のマーケットは少しは冷静に受け止めそう。今後の相場を占う上で日経日足チャートを見ても、投資家は市場の不安定さを感じているようで上髭連発。高エネルギーの材料が欲しいです。また、個別ではイオン、ファストリが好決算を出して相場を牽引してくれるかと思ったものの、寄り天陰線になってます。マザーズ銘柄を見てみても、大御所のミクシィやらそーせいが厳しい感じですね。入ってみたいけど手が出せませぬ。

と言いながら、またMUFG買っちゃったよーw 米国金融決算も良好そうだしと思っていたけど、金曜の米株は下げちゃった!いつまで耐えられるかなー俺。

あと個別メモですけど、鎌倉にちょいと地縁があるので応援の意味で買ったカヤック(3904)がまた寄付きで30万株のクロス取引がありました。30万株というのは大株主名簿に載るくらいのボリュームですが、たしか2月くらいも同様のクロス売買がありました。何かポジティブなことあるといいなー。

 ②国債利回り

国債利回りについて、米国金利は週始めは2.78%でスタートし週末は2.82%まで上昇しました。

金利を動かす要因として4/11(水)に3月消費者物価指数(CPI)とFOMC議事録の発表がありました。まずCPIの概要を書き残しておきますね。

2月消費者物価指数(食品・エネルギーを除く):256.610
前月比:+0.2%(季節調整値、予想+0.2%)
前年同月比:+2.11%(予想+2.1%)
※食品・エネルギー含む総合指数は前月比0.1%の下落(予想0.0%)、前年同月比は2.4%の上昇(予想+2.4%)

グラフを見てのとおり、3月利上げとなったFF金利に呼応するように、きれいにCPI前年比も上昇していますね~。今後の実体経済と政策当局の動きは見ものですな。今後も金利は上昇していくように思いますが、イールドカーブがまたフラット化しつつある(将来の景気減速のシグナル)という報道が増えてきましたので気にはしておきたく思います。

また、FOMC議事録では、今後も物価上昇ペースが上向くであろうことや、経済見通しが強まったことが述べられタカ派傾向は継続。上述のコアCPIも1年ぶりの高水準ですので、FRBが神経を尖らせるのも当然ですかね。

CPIおよびFOMC議事録発表当日の金利はシリア問題や株安に伴い低下しましたが、ファンダメンタルズの動きを忠実に考えると、今後も金利は上昇するだろうと思います。

つづいてJGB。

JGB10年債は0.028%~0.035%付近の狭いレンジで推移。
前週は0.02%台前半まで利回り縮小しましたが、株も底堅く動いた影響でしょうか。

今回も大して言及することはありませんが、新たな任期が始まった黒田総裁は4/9(月)に記者会見を行いまして、Bloombergに記事がありましたのでシェアしておきます。黒田総裁の任期は5年。任期満了時には御年78歳になられるそうです。出口なんて超絶ハードそうですが、うまく舵取りできれば日本版マエストロの異名をとれそうですな。

③日米金利差とドル円

先週は米国金利がやや上昇し、日米金利差の下限がやや切り上げられました。
またドル円も最大107.77円まで上昇し、久方ぶりに108円の背中が見えてきた気がします。
以下のグラフは終値ベースでレンジは106.75円~107.33円。赤の枠線が4/9~4/13の日米10年債利回り差と、薄ピンクの枠がその期間のドル円レンジとなります。

シリア情勢もありますが、上述のCPIも強い値になりましたのでファンダメンタルズ上は円安継続を願いたい。ここもと日米金利差が無視される円高が続いていましたが、やや戻ってきているように思います。

また、4月半ばに公表される米為替報告書を気にしておりましたが早速出されました。想定の範囲内なので大きな影響は心配しなくていいかな?JPモルガンの佐々木さんの記事がありましたのでシェアしておきます。

④投資部門別売買状況

4月2日(月)~4月6日(金)の投資部門別売買状況。
ようやく、ようやく、ようやく、、、2018年1月第1週以来に外国人が現物・先物合計で買い越しとなりました。

主要部門の先物の状況はこちら。

  • 証券自己は東証一部現金・信用合わせてで631億円の買い越し、先物は2,537億円の売り越し。
  • 外国人は東証一部現物で1,792億円の買い越し、先物も2,847億円の買い越し。
  • 個人は東証一部現金で1,669億円の売り越し、信用で197億円の買い越し。先物は746億円の買い越し。
  • 投信は東証一部現物で551億円の売り越し、先物は924億円の売り越し。
  • 信託は東証一部現物で267億円の買い越し、先物は259億円の買い越し
  • 日銀ETF買入れは合計1,500億円、4/3(火)、4/4(水)に714億円、4/6(金)にREITが12億円、あとは日々の12億円の買入れ。

外国人動向ですが、2週間前に先物が大幅買い越しとなり、1週間前に現物が僅かながら買い越しとなり(先物は期末要因か大幅売り越し)、ようやく今回で現物・先物ともに買い越しとなりました。4月は外国人の買い越しが17年連続ですが、幸先良いスタートとなりました。

一方、2月の急落から逆張っていた個人は売り越し。きっちりと利食ってくれてりゃいいですが、不穏な空気を感じて撤退した人たちも少なくはない??

いずれにせよ、外国人の買いが確認されまして、為替水準も平時に戻りつつありますので、巻き戻しも期待したいところです。決算も悪くなさそうなので、国際政治動向次第ですな。

⑤今週のスケジュール

今週の見ておきたい経済統計などはこんな感じ。

4/16(月) 3月小売売上高(米)
4/17(火) 3月住宅着工件数(米)、日米首脳会談1日目
4/18(水) 3月貿易統計(日)、日米首脳会談2日目
4/19(金) 3月消費者物価指数(日)、G20(ワシントン)

来週は米国決算も本格化し、バンカメ、ゴールドマン、モルスタといった金融から、P&G、JJ、IBMといった国際企業の発表があります。また、再来週4/27(金)には朝鮮南北首脳会談と大きな政治の動きが続いていきます。

昨年もシリア問題と北朝鮮問題が時を同じくして勃発し、アメリカはシリアに見せしめ攻撃をしました。今回はシリア攻撃を控えるのか?と思うタイミングがありましたが、結局は連合軍で兵器工場を撃滅し北朝鮮への見せしめになったかたち。やりかたは強引ですが四の五の言ってられませんので朝鮮半島問題が上手く解決されることを願います。

ちと週末はどっと疲れが出てグダグダしておりました。景気づけに、ブログ書き終えながらビール一気飲みして寝ようと思います。今週もみんな良い事が起きますように!!!

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