今週の投資戦略(2018/7/30~ 日銀政策柔軟化報道・米欧関税撤廃・米4-6月GDP)

日銀の政策柔軟化報道がマーケットを動かしまくってます。

超絶緩和の弊害で地銀の不正融資が起こり始めたり、黒田総裁がリバーサルレートに言及したり、金利上昇方向の議論がなされることをまだかまだかと首を長くし待っていましたがようやく来たかといった感じです。と言っても、まだ日銀からは何も正式に発表されてはないけどねw 全く別のソースだったりしてw

さて、先週の頭に入れておきたいニュースは以下のとおり。振り返りを行いながら明日以降の相場に備えておきたいと思います。

  • 日銀金融政策修正報道。JGB利回り急騰(7/23 月)
  • 米-EU首脳会談、貿易戦争回避となり関税撤廃を目指す(7/25 水)
  • facebook一時20%超の下落(7/26 木)
  • Twitter20%の下落(7/27 金)
  • 表面上堅調な米国4-6月期GDP(7/27 金)
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①日経平均、ダウ平均、ドル円

先週7/27(金)の日経平均は2万2,712円で引け、前週7/20(金)の2万2,697円と比べて15円高となりました。

日経・ドル円チャートはこちら。円高方向に振れてるけど、株価は案外強いですね。

ダウ・日経・ドル円チャートはこちら。
わー、ダウは6月高値を抜けてきました。もう一段高目指しそうな気がする・・・。

東証一部の売買代金は週を通して10.7兆円と前週(4営業日)の9.3兆円から増加。1日の平均は2.15兆円(前週は2.33兆円)となりました。

また、日銀ETF買入れは合計96億円となり、7/23(月)、7/24(火)、7/26(木)にREITがそれぞれ12億円、あとは日々の12億円の買入れが行われています。7/23(月)の日経平均は300円超の下げとなりましたが買入れは発動せず。ETF買入れ方針変更のウワサが流れるのも分かります。

7/23(月)の日経は高値-190円、安値-356円、終値-301円の2万2,396円。
久しぶりに日本の市場が世界のマネーマーケットを動かしました。日銀が金融緩和長期化の副作用から、政策を柔軟化するとの報道で長期金利も前日の0.03%から0.09%まで上昇し、5ヵ月ぶりに指値オペが発動銀行株が急反発しましたが、その反面ETF買入れ減額時に影響が出るファーストリテイリングが-5.7%の下げ。日経平均は大引け300円超の下げとなりましたが日銀ETF買入れも入らずじまいでした。日銀銘柄は売りが売りを呼んだように見えます。

NY時間のダウは-13ドルの25,044ドルでクローズ。こちらも日銀報道を受けた連鎖からか10年債利回りが2.89%から2.96%まで急拡大し、銀行株が恩恵を受けました。トランプさんは低金利がお好きなようですが、マーケットはまた3%を模索するかどうか??

7/24(火)の日経は高値+159円、安値+20円、終値+114円の2万2,510円。
この日は3ケタ台の上昇に。電気機器が+57円日経平均を押し上げ。東証一部売買代金は2.03兆円と動意薄。10年債利回りも0.085%付近で高止まり(世界的には超低いけどw)。

NY時間のダウは+197ドルの25,241ドルでクローズ。トランプ政権が貿易摩擦でダメージを受けている農家に120億円規模の補助金を支給することを決定し市場は好感。中国向け大豆や畜産物に関税がかけられており、それら農家の不満が高まっているための対応のようです。11月の中間選挙向けの対応ですな。

7/25(水)の日経は高値+135円、安値+37円、終値+104円の2万2,614円。
前日の米株の好調さもあってか安定推移。この日も東証一部売買代金は1.98兆円と2兆円を切り、決算前で大口機関投資家も動けずにいるのでしょうか。日本も1Q決算発表が本格化してきました。

NY時間のダウは+172ドルの25,414ドルでクローズ。朝方は-128ドルまで下がりましたが、引けにかけて反発。トランプ大統領とEUのユンケル委員長が会談し、貿易面で対話を進めていくことで合意。車を除く工業製品の関税撤廃を目指すということです。これはマーケットにとって大きな不透明要因が消えたので超ポジティブに感じているのですけど。

7/26(木)の日経は高値+103円、安値-65円、終値-28円の2万2,586円。
この日の日経はマイナスで引けましたが、米国とEUの貿易戦争回避を受けて輸出関連セクターはプラスでクローズしています。例によってファーストリテイリング、ソフトバンク、エーザイで110円近く日経を押し下げているので、相場全般的には良い雰囲気に思いました。

NY時間のダウは+112ドルの25,527ドルでクローズ。貿易摩擦軟化でマインド転換。上述の米欧の関税で、自動車も最終的には関税ゼロの対象になることがEU高官から表明されています。その反面、売上高が市場予想に届かなかったfacebookが19%の下げとなりNasdaqは-1.0%。ちょっと下げ過ぎじゃないか⁉⁉ 先春のfacebookの不祥事の際にザッカーバーグCEOなど内部関係者が持ち株を売却していたといった報道もなされております。

7/27(金)の日経は高値+126円、安値+7円、終値+126円の2万2,712円。
この日はよく分からない動き。小安く寄り付き、その後マイナス圏に沈むかと思いきや、最終的には高値引け。翌週は日銀金融政策決定会合、FOMC、雇用統計と大イベント目白押しなのに、よく高値引けしたもんです。

NY時間のダウは-76ドルの25,451ドルでクローズ。この日は4-6月期GDP速報値が発表され、予想通りの前期比+4.1%(後述)。その他、前日facebookが急落しましたが、今回は利用者数が減少傾向にあることが判明したツイッターが20%安とSNS二大巨頭に売り浴びせ。ダウが0.3%の下げに対し、Nasdaqは1.46%の下げとなりました。

米欧の貿易問題に一旦??目途がついたように思えましたので、先週は日産自動車(7201)を現物買いしました。予想配当利回り5%超というのは魅力的。また、以前も売りから入っていた1879を再度ショート。同じセクターでショートのタイミングを見計らっていた1866なんて自社株買い&爆騰で危うく黒焦げになるところでしたが、そんなことがないよう願いたい・・・。まあ、売建てもしながらも買いポジ増やしていきたくなっている今日この頃です。

 ②国債利回り

まずアメリカの国債推移のグラフはこちら。

アメリカ10年債は、前週2.89%で引けていたところ、週始め7/23(月)は日銀の緩和縮小観測を受けてか2.96%まで拡大。7/26(木)は2.98%まで拡大し、7/27(金)は良好なGDPの発表がありましたが2.96%まで低下し週を終えています。縮小していた長短金利差も少~しだけワイド化しました。

さて、金利に大きな影響を与えるGDPですがロイターの記事をシェアしておきます。

表面上は良い数値に見えますが、減税措置、関税発動前の前倒し輸出、貿易戦争による企業の投資意欲の減退、等があることから諸手をあげて喜ばず慎重に見た方がいいような感じです。

まあ、米国金利はトランプさんが釘を刺していますし、3%に入るか入らないかくらいで適温感出していくのが株価的には良いのでしょうけどね。

つづいて日本の国債推移のグラフ。

日本では前週7/20(金)に日銀の政策転換の報道があり債券市場は一変。
週始めの7/23(月)に金利は急上昇し指値オペを実施。7/27(金)にも同オペは実施され月2回の実施は初めてだそうです。

ここ最近波風立たない債券相場でしたが、ソニーFHの尾河さんの記事が分かりやすかったのでシェアしておきます。全般的になるほどなぁと思いました。

ちなみに、買いオペの水準はこれまで0.11%だったのが今回0.10%まで引き下げられており、「日銀は金利を高めに誘導したいと思われたくないのではないか」、といった見方も出ております。その反面、まとまったETF買入れはここ11営業日行われておらず(うち、日経平均安値が前日比マイナスになったのは6回)、何かしら思惑があるのではないかと思ってしまいます。

いずれにせよ7/30(月)~7/31(火)で金融政策決定会合が行われ内容が分かるわけですが、急激な変化と言うよりは、あったとしても市場との対話の開始くらいではないかなあと思っています。銀行株ホルダーの自分としては金利は適度に上がっていってほしいのですけどw

③日米金利差とドル円

前のチャプターにあるように先週は日本の金利が上昇。日米金利差も縮小するかと思いきや、日本の金利上昇なんて知れたもので、米国金利の上昇幅の方が大きく、日米金利差は拡大しましたw 下表の赤の枠線が7/23~7/27の日米10年債利回り差と、薄ピンクの枠がその期間のドル円レンジとなります。

為替も円高方向に振れていますが、以下にあるように先々週からトランプさんがドル高を牽制していたこともありますね。まあ、これは大して神通力なかったですけどw

  • トランプ大統領「金利が上がるのを見るのは好ましくない」(7/19 木)
  • トランプ大統領「中国、EU、その他の国は為替を操作している」(7/20 金)

おそらく今回の金融政策決定会合では急激な政策変更はないでしょうから、突然の円高はないように思ってます。

④投資部門別売買状況

7月17日(火)~7月20日(金)の投資部門別売買状況。外国人が昨年9月以来の大きさの先物買いを行っていました。

主要部門の先物の状況はこちら。

  • 証券自己は東証一部現金・信用合わせてで720億円の買い越し、先物は1,104億円の売り越し。
  • 外国人は東証一部現物で257億円の買い越し、先物で6,017億円の買い越し。
  • 個人は東証一部現金で900億円の売り越し、信用で89億円の買い越し。先物は495億円の売り越し。
  • 投信は東証一部現物で136億円の買い越し、先物は4,103億円の売り越し。
  • 信託は東証一部現物で301億円の買い越し、先物は345億円の売り越し。
  • 日銀ETF買入れは合計48億円となり、日々の12億円の買入のみ

外国人が先物で大幅買い越しとなりました。この週はドル円が一時113円台に入ったタイミングでしたので、円売り&先物買いを仕掛けてくる外国人筋と辻褄が合います。6,000億円を超える先物買いは2017年9月22日の週の9,177億円以来。好調な1Q決算発表に合わせて現物買いに波及してくるといいけど、円高方向になっているので売り圧力も相応にあるように思います。逆張り個人が利確を進めてきて余力があるはずですが、日経2万3,000円付近では売りは根強そう。感覚的意見ですが・・・。

⑤今週のスケジュール

今週の見ておきたい経済統計などはこんな感じ。

7/30(月) 日銀金融政策決定会合1日目
7/31(火) 日銀金融政策決定会合2日目、FOMC1日目
8/1(水) FOMC2日目、7月ADP雇用統計(米)、7月ISM製造業景況指数(米)
8/3(金) 7月雇用統計(米)、6月貿易統計(米)、7月ISM非製造業景況指数(米)

言わずもがな大きなイベントだらけです。何だかんだで政策決定会合は無風、FOMCも9月利上げ路線変わりなしなので無風、雇用統計もそこそこ堅調で無風、とかなったりしてw

日本株に関して言うと、チャート的に似通っている2015年は8月から崩れ、12月に戻し、その後また崩れていきました。リスクのことばかり考えてちゃ株なんてやってられませんが今年はどうなることやら。安倍首相の三選は見えてきましたが、米中貿易摩擦に伴う企業業績・投資減退、中間選挙、あと中国-ドイツの経済状況といったこともよう分かりまへん。ま、マーケットが本気で話題にするのはまだ先だろうから一旦買い向かうようにするかな!

さて、美味しそうかどうかは置いておいて、土曜日はまったりと庭でコトコトとカレーを煮込みました。椎茸も焼いてみたり。ここ4週連続お客さんが来たり東京行ったりでマターリできてなかったので、ようやく一息つけました。

明日からも頑張っていきましょー!

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