今週の投資戦略(2018/8/6~ 金融政策決定会合・FOMC・雇用統計)

先週は久しぶりに日本の国債市場に見応えがありました。日銀もたまには動かないと眠れる獅子のまま座して死を待つようになっちゃいそうなので、スパイス効かせてやってもらいたいものです。

さて、先週の相場を動かした主な出来事は以下のとおり。今回も振り返りを行いながら、月曜日以降の相場に備えておきたいと思います。

  • 日銀金融政策決定会合(7/31 火)
  • FOMC(8/1 水)
  • 米国対中追加関税検討(8/1 水)
  • 7月米国雇用統計(8/3 金)
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①日経平均、ダウ平均、ドル円

先週8/3(金)の日経平均は2万2,525円で引け、前週7/27(金)の2万2,712円と比べて187円安となりました。

以下は日経平均とドル円チャートですが、なかなか株価は2万3,000円を超えることができません。

ダウ・日経・ドル円チャートはこちら。
ダウは米中貿易戦争報道があって一時的に下げても順調に上昇トレンド描いているように見えます。中間選挙に向けて2018年1月高値の山を目掛けていきそうに思えてしまう・・・。

東証一部の売買代金は週を通して13.6兆円と前週の10.7兆円から増加。1日の平均は2.72兆円(前週は2.15兆円)となりました。

また、日銀ETF買入れは合計777億円となり、7/31(火)に705億円、8/1(水)にREITが12億円、あとは日々の12億円の買入れが行われています。

7/30(月)の日経は高値-81円、安値-194円、終値-168円の2万2,544円。
日銀買入れの歪んだ相場の修正なのか、この日も値がさ株のファーストリテイリング、ソフトバンクが下げの中心。銀行株や自動車株は小じっかり。どうやら日銀ETF買入配分の見直し観測で、値がさ株からバリュー株である銀行株や自動車株にマネーが流れているようです。

NY時間のダウは-144ドルの25,306ドルでクローズ。facebook、twitterも続落し、Nasdaqも3日続落となりました。金利は上昇し金融株は上昇しましたが、日銀政策決定会合、FOMCを待ち受け様子見の展開。

7/31(火)の日経は高値+134円、安値-192円、終値+8円の2万2,553円。
この日は注目の日銀金融政策決定会合があり、緩和は継続するものの長期金利のある程度(±0.2%)の変動を容認することを表明。発表後の銀行株は高くなったり安くなったり右往左往し結局はマイナス引け。為替は円が急落しボラタイルに動きながらも円安トレンドに。日経平均株価はプラス、TOPIXはマイナス引けとなり、積まれていた日経売り・TOPIX買いの巻き戻しの動きが起きたということです。

NY時間のダウは+108ドルの25,415ドルでクローズ。「米中が貿易交渉再開を模索」との報道があり、ボーイング、キャタピラーといった中国銘柄が上昇。その他に「米国が中国製品2,000億ドル相当の関税を10%から25%に上昇させることを提案」といった報道もあり、中国に対しストレートパンチと言っていいほどの強いジャブを放っております。

8/1(水)の日経は高値+222円、安値+62円、終値+193円の2万2,746円。
米中貿易摩擦の軟化に応じて日本株も続伸。電気機器、化学だけでなく、自動車や銀行といったこれまで上値の重かったセクターも上昇。これは良い調子!?と思いTopixブル買いました(が早々翌日精算w)。長期金利も前日0.05%付近まで低下したのが0.13%付近まで上昇。債券市場もうねりを伴ってきました。

NY時間のダウは-81ドルの25,333ドルでクローズ。はい、また米中摩擦懸念勃発ですw 前日に発表された米国の対中追加関税がホワイトハウスから正式に発表され投資家心理を悪化させました。その他、ADP雇用統計が発表され、+21.9万人(予想+18.5万人)となっています。

8/2(木)の日経は高値+8円、安値-282円、終値-234円の2万2,512円。
前日の弱い米株や、上海指数が2日大幅続落となったことも重石となり日本株も軟調な展開。月末月初という理由もあるでしょうが、売買代金も2.76兆円とそこそこ商い伴っています。

NY時間のダウは-7ドルの25,326ドルでクローズ。朝方は200ドル超の下落となり日経先物もオワターとなってましたが、大引けでは戻していました。また、アップルが時価総額1兆ドル突破し、Nasdaqは+1.2%の上昇。

8/3(金)の日経は高値+101円、安値-22円、終値+13円の2万2,525円。
色々と材料豊富だった週の終わりは売買代金も2.3兆円程度でクールダウン。銀行株も売られ、トヨタの1Q決算がありましたが自動車セクターもスズキ以外は大して強くなくTOPIXは反落。

NY時間のダウは+136ドルの25,462ドルでクローズ。この日は7月雇用統計(後述)の発表があり、雇用の増加数が市場予想に届かず金利は低下。ダウは上昇しましたが、金利低下の恩恵を受けやすいNasdaqは売りに押されマイナス圏で推移。引けにかけて上昇し+0.1%でクローズしています。また、中国が米国の関税引き上げに対して、600億ドル規模の商品に追加関税をかけると発表がなされました。アメリカの2,000億ドルに対して600億ドルというのは、中国は玉切れなのでしょうか。習政権も盤石ではないとのウワサも聞いたりしますので、経済優先の譲歩があったりすればいいのに。

先週は1879を売りで回転させたり、TOPIXブル買ったり、その他馴染みのある銘柄を買いましたが、結局信用の買い玉は全て手放してしまいました。買う気はあるのですが、夏休みの流動性が低下するタイミングにもうひと押しあるような気がしております。そして最もポートフォリオのシェアが大きい銀行株に追い風が吹いてきたように思うのですが、早くも金曜日は下落していましたorz MUFGも悪くない1Q決算だったんだけどねー!!!JP Morganなんてこんな感じで高値更新目指してるのよね。バンカメも調子良いのですが、ゴールドマンやモルスタのような証券系はこれほど調子良くありません。

 ②国債利回り

まずアメリカの国債推移のグラフはこちら。

アメリカ10年債は、週始め7/30(月)は2.98%からスタート。日銀の動きや強めのADP雇用統計を受けて8/1(水)は3.0%を突破。やや弱めの雇用統計があった8/3(金)には金利低下し2.95%でクローズしています。なお、10年-2年の長短金利差は7月半ばの0.24%をボトムに8/3(金)は0.32%まで持ち直しています。

また、7/31(火)・8/1(水)でFOMCが開催されました。
特に目立ったサプライズはなく9月利上げの確度が更に高まった感じ(トランプさんは不動産王らしく利上げを嫌がっていますがw)。Bloombergの記事をシェアしておきます。

あと、8/3(金)に7月雇用統計が発表されましたので見ておきましょう。
失業率、賃金は予想通りでしたが、非農業部門雇用者数は予想を下回りました。低失業率ですから賃金がこんな感じに上昇していれば悪くないと素人目には思うのですけどね~。発表後は債券は買われ利回り縮小しました。

2018年7月失業率 :3.9%(前月4.0%、前年4.3%、予想3.9%)
2018年7月平均時給 :27.05ドル(前月26.98ドル/+0.2%、前年26.34ドル/+2.70
%、予想 前年+2.7%)
2018年7月非農業部門雇用者数 :前月比+15.7万人(予想+19.3万人)

※非農業部門雇用者数6月分は+21.3万人→24.8万人に上方修正。

つづいて日本の国債推移のグラフ。

7/30(月)から日銀政策柔軟化報道を受けた金利上昇圧力が強く10年債利回りは一時0.11%まで上昇。月3回目の指値オペ発動となりましたが、その後も高い水準で推移。そして7/31(火)の日銀金融政策決定会合後の利回りは0.05%に急落しマーケットは緩和継続・金利低下と消化したのかなと思いきや、翌8/1(水)には再び0.13%付近まで上昇し、週末まで0.1%を超える水準で推移しました。

さて、世界が7/31(火)の日銀金融政策決定会合を注目したわけですが、要点としては①粘り強い緩和継続、②政策金利のフォワードガイダンスを導入、③長期金利のある程度の変動幅を容認(±0.2%)、④ETF買入れについてTOPIX連動型の購入拡大、てな感じ。いつも参考にしているロイターの識者はこう見るをシェアしておきます。

また、日銀の物価見通しも以下表のとおり下方修正されています。まあ想定の範囲ですな・・・。

③日米金利差とドル円

先週も日本の金利が上昇し日米金利差も縮小するかと思いきや、米国金利も呼応するように上昇しましたので、日米金利差はこれまでと大して変わっていません。下表の赤の枠線が7/30~8/3の日米10年債利回り差と、薄ピンクの枠がその期間のドル円レンジとなります。

日本の長期金利は上昇していますが、米国金利も同じように上昇しています。来週発表の中国貿易統計は要注意ですが、日銀はこれまでどおり緩和継続姿勢なので、ドル円も109円~112円くらいで秋口まで推移するように思っています。

④投資部門別売買状況

7月23日(月)~7月27日(金)の投資部門別売買状況。外国人は3週連続の現物・先物合計買い越しですが、個人が2,000億円超の売りを入れてきました。

主要部門の先物の状況はこちら。

  • 証券自己は東証一部現金・信用合わせてで895億円の買い越し、先物は1,558億円の売り越し。
  • 外国人は東証一部現物で954億円の買い越し、先物で580億円の買い越し。
  • 個人は東証一部現金で1,842億円の売り越し、信用で453億円の売り越し。先物は237億円の買い越し。
  • 投信は東証一部現物で789億円の買い越し、先物は176億円の買い越し。
  • 信託は東証一部現物で58億円の買い越し、先物は291億円の買い越し。
  • 日銀ETF買入れは合計96億円。7/23(月)、7/24(火)、7/26(木)にREITがそれぞれ12億円、あとは日々の12億円の買入れ。

この週は例の日銀政策柔軟化報道が出たタイミングで、ETF買入れ配分見直しにより、投機筋の日経売り・TOPIX買いのオペレーションがあったのではと言われておりました。外国人の先物動向を見てみると案の定、日経先物は1,052億円の売り越しとなる一方で、TOPIX先物は1,642億円の買い越しと、まあ面白い結果となっていました。

個人はこの水準では売り越してくるし、決して需給が良いようには感じません。けれども国内企業の決算は良好で、想定為替レートよりも円安推移中なので年末上昇を見込み、押したところでは拾っていきたいと思います。米中のガチ喧嘩は怖いけどねぇ。

⑤今週のスケジュール

今週の見ておきたい経済統計などはこんな感じ。

8/8(水) 7月貿易収支(中)
8/10(金) 4-6月期GDP(日)、7月消費者物価指数(米)

1Q決算は後半戦に入ってきますが、経済指標関係は夏休みモード。ただ、7月の中国貿易収支は関税が影響を及ぼしているかどうか見ものです。悪い数字だったら市場参加者が夏休みで居ない分暴落起こしたりして。

その他に8/9(木)にワシントンで日米貿易協議が行われます。会談は茂木経済相と米通商代表部のライトハイザー代表で、農業や自動車が焦点となる模様。米中でガチンコ戦争してるので、米欧の関税問題妥結のように、日米も上手く進んでくれることを願いたい・・・。

米国株は堅調そのものですが中国株がどうしようもなくなってきました。米中株共倒れにならないのかなあと、しばしば心配に思うのですが、経済評論家の渡邉哲也さんが「米国はマーケットの分離を仕掛けている。 つまり、国際市場と連動性のない形でのハンセン下落を望んでいると思う。初期は連動性があるが、徐々に連動性が薄れる形になると思う。 過去に日本が通った道」とツイートされており、なるほどなあと思いました。日本株に被害が無ければいいのですけど、とは言えシステミックリスクはどうしても残りますので、分からないなりにも中国動向を監視しなければなりません。まずは8/8(水)の中国貿易統計を見なければですが、悪い数字でなければ小ロットずつ買い向かっていきたいのだけどね~。

さてさて全く余談で、土曜日に炎天下の中ジョギングしていたのですが、目の前に木の枝が落ちていまして近づいてみると、それはなんとちぎれた鹿の片足でした・・・。激しい日照りで干からびてたのだけど、なぜに足だけが落ちているのだろう。

明日からも無理せず頑張っていきましょー!

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