今週の投資戦略(2018/9/10~ 関西&北海道の災害・トランプ日本を標的に・米国の高賃金上昇率)

相次ぐ国内の天災。被害のあった地域にはいち早い復興をお祈りしております。

株式相場も2万3,000円突破のエネルギーを溜める必要がある期間ですが、内患外憂でモジモジの展開。被災地が早く復興し、消費も減退しない政策を政府にはお願いしたいところです。

さて、先週の相場を動かした主なニュースは以下のとおり。今回も振り返りを行いながら月曜日以降の相場に備えておきたいと思います。

  • 高水準の4-6月法人企業統計(9/3 月)
  • 台風21号による関西地域へのダメージ(9/4 火)
  • 北海道で震度7の大地震(9/6 木)
  • トランプ大統領、日本を貿易交渉の標的に(9/6 木)
  • 米国8月雇用統計(9/7 金)
スポンサーリンク

①日経平均、ダウ平均、ドル円

先週9/7(金)の日経平均は2万2,307円で引け、前週8/31(金)の2万2,865円と比べて558円安となりました。

日経平均、ドル円チャートはこちら。

ダウ、日経平均、ドル円チャートはこちら。日本株の相対的な弱さが明らかです。

東証一部の売買代金は週を通して10.3兆円と前週の11.0兆円から減少。1日の平均は2.07兆円(前週は2.20兆円)となりました。

また、日銀ETF買入れは合計2,872億円となり、9/4(火)以外の4日間毎日703億円と、あとは日々の12億円の買入れが行われています。ETFもテーパリングと巷では言われていますが、しっかりと買ってきています。

9/3(月)の日経は高値-45円、安値-181円、終値-158円の2万2,707円。
日本株は特に材料もなく、為替も一時110円台に入り、電気・機械・化学・自動車などが下げの中心。ファーストリテイリングだけが気を吐いて日経平均を20円ほど押し上げ。NY市場が休場のせいか東証一部売買代金も1.79兆円と商いは激少。下げ幅も大きく8/13(月)ぶりに日銀ETF買入れが入りました。

あと、4-6月期法人企業統計が発表されていますので記事をシェアしておきます。設備投資の伸び幅はリーマンショック以来の伸びで好調ですが、貿易戦争が水を差すがどうか、といった感じです。

NY市場はLabor Dayのため休場。

9/4(火)の日経は高値+46円、安値-95円、終値-11円の2万2,696円。
日経平均、TOPIXともに小幅に続落。現状日本株に主体性は無いのでアメリカが休み故の相場。ただ、マザーズ指数は+1.15%となり小型株は比較的堅調に推移し、上海総合指数も+1.1%となっていました。

NY時間のダウは-12ドルの25,952ドルでクローズ。この日は8月ISM製造業景況指数が発表され2004年5月以来、14年ぶりの高水準。ドル円も111円40銭近くまで急上昇し、10年債利回りも2.90%まで上昇。ダウは貿易問題や金利上昇もあってか寄付き後から-158ドルまで下げましたが、朝起きてみると-12ドルまで戻しておりビックリ。改めて米株の強さを実感です。

9/5(水)の日経は高値-4円、安値-126円、終値-116円の2万2,580円。
日経平均は4日続落。関西方面を襲った台風21号が甚大な被害をもたらしライフラインや交通網が寸断。ANA、JAL、HIS、資生堂といったインバウンド銘柄がダメージを受けていました。売買代金は2日ぶりに2兆円台を回復。

NY時間のダウは+22ドルの25,974ドルでクローズ。一時2万6,000ドルを超える場面もありましたが、NAFTA交渉や週末の雇用統計を待ち構え、金利も上昇中なので買いの勢いは続かなかった模様。微上げのダウに反してNasdaqは1.2%近くの下げとなったのですが、上院公聴会でfacebookのCOOやTwitterのCEOが2016年の大統領選の影響についてツメられ、11月の中間選挙でSNSに規制がかかるのではといった不安から売られた模様です。

9/6(木)の日経は高値-45円、安値-164円、終値-93円の2万2,487円。
日経平均は5日続落。明け方に北海道で最大震度7の地震があり域内は停電し、また、新千歳空港や鉄道はストップ。この日も上述のインバウンド銘柄は続落となっていました。外国人からしても災害続くと一旦手放しですね。週末は米国雇用統計もありますから、売り方からしても売りやすそう。こんな日だからこそ逆張り買い!

NY時間のダウは+21ドルの25,995ドルで2日微続伸でクローズ。それに反してNasdaqは3日続落となりました。前日叩かれたTwitterが-5.87%、facebookも-2.78%とハイテクセクターが軟調です。
あと、夜間にドル円が110円台半ばまで急落。トランプさんが日本を次の貿易交渉の標的にしているとWall Street Journalが報じたもの

そのトランプさんのコメントとして、日本語訳ではこんな感じになってましたが、最初見た時はどういうこと?と思いました。
「日本とは良き関係を築いてきた。もちろん、私が彼らに、どれだけ払わねばならないか語れば、直ちにそれは終わるだろう」

で、英文を持ってきたらこんな感じでした。
Trump “described his good relations with the Japanese leadership but then added: ‘Of course that will end as soon as I tell them how much they have to pay,” 

ちなみにWSJの見出しは「Trump Eyes a Japan Trade Fight」。うわー強烈なやっちゃ!トランプ流のいつもの恫喝ですね。

9/7(金)の日経は高値-115円、安値-315円、終値-180円の2万2,307円。
はい、日本は株価・為替ともにトランプ爆弾を被弾しました。また、前夜のNY市場で半導体株が軒並み安となったことからアドバンテストが-7.17%、エレクトロンが-5.95%と大ダメージ。日立やらキヤノンやらグローバル銘柄も年初来安値更新。うぎゃー!!!

NY時間のダウは-79ドルの25,916ドルでクローズ。この日は雇用統計の発表(後述)があり、高い賃金上昇率が確認され金利が上昇。安く始まりジリジリ戻してきましたが、トランプさんがエアフォース・ワン内で対中関係について記者に対し「輸入品2,000億ドル相当の関税は今後の状況次第ではすぐにも実施」、「これは行いたくはないが、私が望めばさらに2,670億ドル相当への関税を実施する用意がある」と発言。ダウは一時-177ドルまで下落し、その後はまた戻してきました。

政権暴露本として9月11日に発売される”Fear: Trump in the White House“がだいぶ効いてるっぽい。てか、9.11発売とか縁起悪いからやめてほしい・・・。あと、9/5(水)に米国7月貿易収支が発表され、対中赤字が過去最大になっていることもトランプ氏には効いてるのでしょう。

また、前日日本にケンカを吹っ掛けてくる報道がありましたが、この日もトランプさんは言及しています。どこまで本当にやるかは不透明ですが、選挙対策なのは明らか。日経の記事をシェアしておきます。

日経平均は2万3,000円で頭を打たれてBOX圏での下落パターン。年末にかけてのラリーを予想し2万2,500円下回ったところで日々小ロットずつ拾っていきました。またパナソニック(6752)を拾ったのだけど大丈夫だろうか・・・。テスラはボロクソ叩かれまた下げているけど長期で見るとまあこんなもんかといった感じ。↓

その他に馴染みのディップ(2379)や星光PMC(4963)を回転。当分持っておこうと考えてるロゼッタ(6182)が取引所適時開示の自動英訳の検証との報道で上髭陰線になりましたが、まあ1年くらいは持っておこう。

ところで天変地異が続くので建設銘柄は強いのかと思いきや、鹿島・大成・清水は軟調です。田舎のホームセンターの雄であるコメリ(8218)も復興消費の観点から監視していますが軟調そのもの。
アメリカではハリケーンが起きて経済活動は一時的に停滞するのですが、その後は復興需要から経済が活況になったり、物価が上昇したりということが過去見受けられることがあります。

天変地異、新興国通貨不安、追加関税、米政権暴露本、日米貿易交渉などなど、週末にかけて悲観ムードが更に強くなってきた中エクスポージャー増やし始めたのですが、勇み足になった感満載・・・。セルインメイは予想してて何となくそうなったけど、年末ラリーなければ今年はオワター\(^o^)/

 ②国債利回り

まずアメリカの国債推移のグラフはこちら。

アメリカ10年債は、週始め休場明けの9/4(火)は2004年5月以来の強いISM製造業景況指数が発表され前営業日比+4bpsの2.90%で始まり、週後半までその付近で推移。そして9/7(金)は雇用統計で平均時給の一段の伸びが確認され2.94%まで上昇しました。

その8月雇用統計を書き残しておきます。

2018年8月失業率 :3.9%(前月3.9%、前年4.4%、予想3.8%)
2018年8月平均時給 :27.16ドル(前月27.06ドル/+0.3%、前年26.39ドル/+2.91
%、予想 前年+2.7%)
2018年8月非農業部門雇用者数 :前月比+20.1万人(予想+19.0万人)

※非農業部門雇用者数7月分は+15.7万人→14.7万人に、6月分は24.8万人→20.8万人に下方修正。

グラフを見ると平均時給の伸びが明らかに解ります。7月消費者物価指数も高い伸びを示していたので金利上昇するのもうなずけます。トランプさんは金利上昇に牽制をかけてましたけどねー。ちなみに、利上げが確実視されている次のFOMCは9/25(木)、9/26(金)の予定です。

つづいて日本の国債推移のグラフ。

JGB10年債は、週始めの9/3(月)は0.12%で始まり、週半ばも株安傾向にありましたが利回りは維持され、週末の9/7(金)は0.11%付近で終えています。

海外勢が日本国債を月間ベースで2016年3月ぶりの高水準で売り越してきたとの報道がありました。「外国勢は徐々に戻ってくると予想」とのことですが、これも利回りが少し拡大したことに影響しているのかな。

あと新興国関係でこんな記事がありましたのでシェア。

実は先週エマージング債投信も401Kで買っちゃいました。あー、これも勇み足か・・・。

~スポンサーリンク~

③日米金利差とドル円

先週は米国金利の拡大に伴い日米金利差も拡大しました。
しかし、金利差よりもトランプ砲が炸裂し、ドル円相場は111円70銭近くまでなっていたのが、一時110円30銭程度まで突っ込みました。そして雇用統計で111円台前後まで復活しました。

下表の赤の枠線が9/3~9/7の日米10年債利回り差と、薄ピンクの枠がその期間のドル円レンジとなります。

トランプさんもNAFTA関連が片付いてきたせいか日本にも言及をするようになってきました。どれだけゴネるか不透明なゆえ、不確実性を嫌がる市場にとって尾を引きそうです。

でもまあ、雇用統計や物価指数に見られるよう米国経済は強いので、ドルを売り込むにも相当なパワー必要と思うのですがね。

④投資部門別売買状況

8月27日(月)~8月31日(金)の投資部門別売買状況。前週に続き外国人が買い越し、逆張り個人が売る展開となりました。

主要部門の先物の状況はこちら。

  • 証券自己は東証一部現金・信用合わせてで2,930億円の買い越し、先物は1,979億円の売り越し。
  • 外国人は東証一部現物で352億円の買い越し、先物で4,914億円の買い越し。
  • 個人は東証一部現金で1,512億円の売り越し、信用で768億円の売り越し。先物は22億円の買い越し。
  • 投信は東証一部現物で189億円の売り越し、先物は1,933億円の売り越し。
  • 信託は東証一部現物で487億円の売り越し、先物は535億円の売り越し。
  • 日銀ETF買入れ額は合計60億円となり、日々の12億円の買入れのみ。

せっかく外国人が買い戻してきましたが地合いが悪すぎ。円高も伴って先物も売られるパターンになりそう。相次ぐ災害もマインド悪化させますが、災害復興と経済対策の補正予算が組まれることを願います。

⑤今週のスケジュール

今週の見ておきたい経済統計などはこんな感じ。

9/10(月) 4-6月期GDP改定値(日)
9/13(木) 7月機械受注(日)、ECB理事会(欧)、8月消費者物価指数(米)
9/14(金) メジャーSQ、8月小売売上高(米)

来週は普通に考えると内患外憂で下げ。でも2万2,000円台前半では個人含め国内の買いが入ってくると思いますのでそれがどれだけ耐えられるか。トランプ砲がまた炸裂すれば岩盤を打ち砕くでしょうけどね。米・加のNAFTA協議は進展は見られるものの月末まで続く可能性があると報道されていますので雲が晴れるまでは我慢の相場。国際問題は人類の英知と理性に賭ければ株も勝てるというのが信条ですが、相手がトランプさんなので分かりまへんなぁ。

さて、非科学的なことは好きではないのですが、ポジションが増えてきた時によく飲むワインがあります。特にコレクションとか無いのですがブルの小物や置物は収集していきたい。オラー上がれ!!!

来週もほどほどに頑張りましょー!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする